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中国を除き東アジアでは最も多い新型コロナウイルスの感染者を出している韓国。先日ソウルで初となる大規模な集団感染、いわゆるクラスターが発生し、少なくともコールセンター従業員やその家族65人以上確定の診断を受けていると報じられています。

連日お伝えしている新型コロナウイルスの感染拡大。感染者数が一歩先をいっている韓国を見れば次の日本の感染拡大が見えてくる可能性があるのですが、今回は首都ソウルで発生したクラスター(集団感染)です。

[사회]구로구 콜센터 65명 확진..."6일 전 의심 증상" | YTN

YTNなど複数メディアによると、発生したのはソウル南西部に位置する九老区(クロく)にある地上19階のビル内です。記事によると、この建物には保健会社のコールセンターなどのオフィスの他、結婚式場などの施設が入っているといいます。

区によると、最初に感染が報告されたのは3月8日です。この人物は51歳のコールセンターに務める女性で自覚症状は6日午後4時に咳や悪寒があったといい、翌日に保健所に行き検査を受け、8日に感染確認となりました。その後、コールセンターでは従業員が対して検査が進められており、現時点で確定となった人は65人です(うち家族3人、ビル内の「食堂云々」と記載された1人を含む)。この確定者の中には今月4日の時点で咳や発熱など何らかの症状を見せていた人がいたとしています。

当局によるとクラスターが発生したのは分かっているだけで11階に集中していたといいます。11階には207人の従業員が働いており、感染者61人はこの11階207人を検査しただけに過ぎず、検査自体も進行中であり追加の感染者がでてくることはほぼ間違いありません。コールセンターは同じビル内に7階、8階、9階に存在しており11階のコールセンターの委託として合計で550人が働いるといいます。したがってウイルスが伝播している懸念があるとのことです。

保険会社によると、今回の新型コロナウイルスの拡大を受けて200人(11階のスタッフほぼ全員と考えられる)を自宅隔離措置を出したとしています。現時点で大邱市で大規模な感染拡大を引き起こした新天地イエス教会の関連者がいるのか等も不明です。
また、保険会社は従業員に対して勤務中はマスクを着用するように防疫指針を出していたというものの、現場を目撃したことがあるという人は職務上の理由からマスクは外して仕事をしていた人も多かったと話しています。