韓国メディアSBSによると、ソウル市九老区（クロく）にある19階建てのビルで、保健会社のコールセンターが入った階で新型コロナウイルスの集団感染が確認されています。コールセンターは11階にあり多くの感染者が確認されていたのですが、委託していた同じビル内の別の階にあるコールセンターにも感染が拡大していることが明らかになったと報じています。

[현장 연결] 구로 콜센터 관련 103명 확진…다른 층까지 번졌다 | SBS 뉴스



記事によると、このビルでは500人を超える人がPCR検査を受けているといい、既に103人が感染していることが明らかになっています。感染者の中には従業員の家族も一部含まれているのですが、生命保険会社のコールセンターが入った11階以外にも委託のコールセンターがある7階～9階の従業員からも感染者がでたことが今回分かりました。

具体的には感染者は27歳と34歳の男女でそれぞれ9階と10階で働いていたといいます。



このビルには集団感染が発生した11階には207人、7階から9階までに553人が働いており、他の階には不特定の人が出入りする結婚式場がある他、13階から19階は1000人を超える人が暮らしているといいます。現在、住人に対する検査としては200人中連絡がつかなかったという20人を除き全員が陰性判定を受けているとのこと。

ソウル市は今回の事態について、ビルとその周辺地域を感染症特別支援区域に指定し人とモノを集中投入し抑え込みを図る計画を進めているとしています。

今回客との電話対応を行うコールセンターでの集団感染となり、日本国内でも同様にコールセンターが新たなクラスターになる可能性が高いと考えられます。今回韓国で発生した集団感染については社員の殆どが仕事上の理由からほんどの人がマスクを外し仕事をしていたといい、飛沫による感染があったのではないかと考えられます。