韓国メディアYTNによると、中央防疫対策本部副本部長の話しとして心血管系疾患、糖尿病、高血圧、慢性呼吸器疾患、そして癌の順で最も高い合併症を誘発するとし、特にこの5つを患っている人に死者が多いと発表したと報じています。

記事によると、医学界の発表では心臓と直結している心血管疾患、そして高血圧を患う人が新型コロナウイルスに感染した場合、症状が急激に悪化することがあるとし、今月1日には突然脳梗塞の症状が現れ病院に運ばれた患者が新型コロナウイルスに感染していたものの翌日に亡くなったと例があるとしています。この人物は60代で普段から高血圧だったとしています。

中国の研究では基底疾患がない新型コロナウイルス死亡者、つまり健康な人が死亡した患者を解剖した結果として深刻な心臓損傷が発見された例が11.8%に達していたと発表されていたとしています。
その原因としてACE2という新型コロナウイルスと私達の体を繋ぐ受容体にあるとしており、この受容体は肺以外にも心臓に多くあり新型コロナウイルスが結合してしまうと炎症を起こし心臓にダメージを与えるとしています。

これは新型コロナウイルスと似ているSARSやMERSでも同様の傾向があったといい、中国の研究チームによると感染した場合に急性心筋梗塞や心臓麻痺を誘発した例があったとしています。また回復した患者については25人中11人に心疾患の異常が確認されたとしており、専門家らは新型コロナウイルスについても普段から高血圧の人や既に血管疾患を患っている人は脆弱であり特別の注意が必要だと指摘しています。


今回の新型コロナウイルスの感染した場合の致死率については中国の例として韓国の例を見ても持病がある人は健康な人よりも高くなるというのは間違いないと考えられています。NATIONAL GEOGRAPHICによるとWHOの資料として、中国では新型コロナウイルスの致死率は健康な人では0.9%としている一方で基礎疾患がある高血圧者は6%、糖尿病は7.3%、心血管疾患は10.5%としています。