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ソウルにあるコールセンターが入るビルで大規模なクラスター(集団感染)が発生した件について、1人の発症者が現場の職員ら85人に感染させた可能性があると報じられています。

聯合ニュースによると、ソウル市に19階建てのビルで発生した新型コロナウイルスの集団感染に関して、2月22日に症状が現れた1人の感染者により広がった可能性があると保健当局が発表したと報じています。

"구로콜센터 감염 유력 출발점, 2월 22일 발병직원…확진 124명" | 연합뉴스

このビルには11階に保険会社のコールセンター、7~9階にも保険会社の協力会社としてコールセンターが入っているのですが、接触者とされた1148人のうち1094人の検査が終わり、11階では82人、10階で2人、9階で1人の感染者が発生しました。これ以外にも社員の家族ら39人にも感染が拡大しており、現時点で合計124人となっています。

問題は誰がどのような経路で感染が伝播したのかです。これに関して韓国の保健当局によると「2月22日に発症した10階にある教育センターのスタッフが感染源の有力候補だと判断している」と発表しました。ただ、この人物について「先月21日まで出勤したものの22日には出勤していなかった」とし「症状が現れる前にウイルスを体外に出していた可能性がある」と述べました。
また「発生時期等を考えると10階での発生が7〜9階、11階のコールセンターに伝播した可能性は分からない」としさらなる調査が進められるとのこと。

このビルには上階は一般住民が居住しているものの検査では今の所感染者は見つかっていないことからコールセンター内でを来したことで感染が広まったのか。保健当局は階を超えて感染が広まったことにも注目しており、空調システムやエレベーターを介して伝播した可能性があるとしています。いずれにしてもライブハウス等の感染事例を見ても数時間人が多く会話するような空間にいるだけでも感染が容易に広まることはほぼ間違いないと考えられます。