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世界的に広まっている自粛ムードについて「いつまで行えばいいのか」「自粛するしないのボーダーラインはどこなのか」が政府から明確な発表はありませんでした。今回は一人ひとりが新型コロナウイルスに感染しない・感染を広めない案についてこれまでの感染状況からいくつか考えてみました。

新型コロナウイルスについては特定の環境に人間が晒された場合、特に感染するリスク、感染させてしまうリスクが著しく高くなることが確認されています。
これは連日テレビや新聞等でも言われているように『空気が流れず換気の悪い環境』『近距離で会話を伴う環境』、そして『他人と接触する機会がある環境』です。この3つの環境が重なる例えばライブハウス等では集団感染が発生することが既に確認されています。問題は感染の前例が無いにもかかわらず感染の可能性があるとして営業自粛となり、結果的に経済に打撃を与えているという問題です。

重要になるのは爆発的な感染拡大をさせてはいけないというものです。特に重症化しやすい高齢者、持病のある人に対して感染を防ぐことで死者の爆発的な急増は絶対に防ぐ必要があります。それには、まず一人ひとりが感染しないこと、そして感染してしまっても他人に広げない行動が求められます。

換気が悪く接触感染がある屋内施設でかつ対策が不十分であれば営業の自粛・規制が必要です。他人との距離が近く換気が悪い感染のリスクが高いことが分かったジムやライブハウス等も感染対策ができないのであれば営業の再開は事実上不可能です。そして私達は店に入り「感染のリスクが高い」と判断した場合は利用を避けることで自身への感染と拡大は防げます。

しかし、外食業界では感染を恐れ来客が減ったことで売上が大きく落ち込んでいることが確認されています。過去に屋台船で行われた宴会が原因で集団感染が発生したことや、一部で飲食店でも感染例が確認されており利用には注意が必要です。その上でこのような点を注意すれば感染と拡大は防げる可能性があります。
  • 長時間滞在する宴会、グループによる飲み会等は禁止
  • 食堂やファミレスなどは窓を開け換気を十分にする
  • マイクやトングなどの『共有』するものは利用を避ける
次にお花見やお祭りです。春は各地でイベントが開催されるのですがあくまで個人的な判断として、
  • 個人、カップル、家族間の花見、短時間の屋外での食事はリスクは低い
  • 屋外でも宴会や飲み会は禁止
  • 人混みや接触感染のリスクが高い場合は自粛が望ましい
何れにしても現時点でカフェやファミレス等の利用で大規模な集団感染が確認されていないことから、このような施設での感染のリスクはそれほど高くないと考えられます。


学校に関しては休校となっており大規模な集団感染は発生していないのですが、それを根拠に「学校は大丈夫」と思い込んだり、「子供が遊べず可愛そうだから登校させるべきだ」という考えは危険です。例としてインフルエンザウイルスでも集団感染により学級閉鎖、学年閉鎖が発生していることからも新型コロナウイルスも集団感染はほぼ間違いなく発生すると考えられます。子供が感染した場合、真っ先に感染するのはその家族です。

その上で学校における対策については、
  • 生徒・教職員はマスク着用を義務化
  • 登校・下校時に手洗い
  • クラスごとに休み時間や授業時間を使って交流を避けた石鹸手洗いを実施
  • 音楽は楽器の使用や合唱を禁止
  • 授業全般で個人・集団の音読等は禁止
  • 原則授業中に話すのは教職員のみ
  • 朝の会や帰りの会を中止、発表等も禁止
  • グループになる給食等は配慮する
  • 会話が多くなる休み時間は教室・廊下の窓開け実施
  • 授業中も必ず1つ以上の窓を開ける
そして職場です。韓国ではコールセンターで集団感染が確認されており、今後特定の職場環境で感染が発生する可能性があります。特に感染が広まりやすい屋内で働く場合は
  • マスク着用を義務化
  • 出社・退社に手洗い
  • 定期的な手洗い
  • 空気が澱みがちな環境であれば常に窓を開けるなど換気を義務化
また、総じて感染拡大の防ぐ策として自分自身の体調を客観的に調べる必要があります。
  • 体温計を家庭に1個、できれば1人1個準備し、朝と夜できれば昼も体温測定を行う
  • 朝、できれば昼と夜に咳・発熱・倦怠感・下痢・食欲・その他の異常を自己診断する
このような症状が出た場合は出社を禁止し、学校は欠席しなければなりません。買い物などの外出も控える必要があります。合わせて重要なのは仕事や学業を気軽に休めるという環境作りです。これが行えない場合、結果的に社員の多くが濃厚接触者扱いとなり会社そのものが休業を余儀なくされます。学校では休校です。

考えてほしいのは、あなたが会社や学校で最初の感染者となり他人を感染させた事実が明らかになった場合です。その結果、人が死亡したり二次感染で他人の家族が死亡したらどうなるのか。想像するだけでも恐ろしい事があなた自身に降りかかる可能性があります。

最後に、多くの人が気になっている通勤・通学で不特定多数が使用する電車とバスです。これに関しては韓国では地下鉄で感染したという例があったらしいのですが、日本を見ても散発的に感染ルート不明でかつ爆発的な感染が発生していないことを総合的に鑑みると通勤・通学における公共交通機関からの感染は少ないのではないかと考えられます。これは混雑していても会話がほぼゼロであることに原因があるとも言われています。
したがって公共交通機関を利用した場合は職場や学校、自宅に入った時点で手洗いを心がければ感染のリスクは大きく抑えられると考えられます。


この記事は医療従事者ではなく素人が個人的な判断で記載しているものであり、科学的・医学的根拠を元にしたものではありません。感染拡大の状況で対応は変化していくものであり感染と感染拡大を防止を考える目安として紹介しているものです。