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先日、韓国の17歳の青年が死亡したことに関して、新型コロナウイルスの検査で一部陽性の判定がでたと報じられました。しかし、その後に行われた再検査として結果的に陰性だったと最終判定されました。持病もなく健康だった青年がわずか1週間あまりで死亡したことについては疑問の声も上がっているといいます。

韓国の複数メディアによると17歳の高校生が多臓器不全により死亡したなどとされる件について、当局は新型コロナウイルスに感染したことが死因ではなく、急性呼吸不全もしくは多臓器不全により死亡した可能性があると報じています。

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この人物については、3月10日に初めての発熱が現れたものの結果的に治療の甲斐無く今月18日に死亡しました。症状については40度を超える発熱、そしてX線で肺炎が認めれたものの複数の新型コロナウイルス検査では陰性(一部陽性)と判定されました。
しかし、13日の入院後も症状は急速に悪化。14日には重傷者が受ける血液透析とECOMと呼ばれる人工心肺による治療が開始されていました。

青年の死因についてソウル大学医学部感染内科教授は「新型コロナウイルスではなく、他の原因による急性肺炎で死亡した事例だ」「急性肺炎は発症してから早ければ5日以内に死亡することもある」としています。
ソウル大学病院呼吸器内科教授は「診療記録は見ていないが、急性呼吸不全が生じたものと思われる」とし「記事を読むとX線で肺を白く変化していたとすると生命維持に影響を与える肺が壊れたことも推定される」と説明しました。


何故急激に悪化し死亡したのかという理由については医大教授で前疾病管理本部長は「青年の症状が一般的な肺炎より早く進行したのは確かだが、非常にめずらしい事例ではない」とし「最初の病院で重症になる可能性が高いと判断し、入院させなかったのが残念だ」と話しました。

一方で、複数回行われた新型コロナウイルスの検査で陰性と判断された一部陽性となり精密検査で陰性となった理由については、入院していた病院そのものが汚染されていた可能性が指摘されており、現在検査などが全て停止していると報じれています。