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日本と異なり大規模な新型コロナウイルスの調査を行っている韓国。検査数については30万件を軽く超えているのですが、現在韓国における新型コロナウイルスの致死率は1.24%と報じられています。

連合ニュースによると、韓国の中央防疫対策本部は3月23日午前0時時点における感染者数は計8961人で死者数は111人に達したと発表したと報じています。したがって感染者全体における致死率は1.24%となっているとのこと。

"국내 코로나19 '위중'한 환자 64명…20대·40대도 각 1명" | 연합뉴스

致死率については男性が1.68%で女性が0.96%。年齢別では60代1.58%、70代6.34%、80代以上では11.62%と80代以上では全体平均の10倍近くなっています。つまり80代の人が感染した場合、基礎疾患の有無で大きく左右されるのですが、確立としては感染した場合10人中1人以上が死亡するということになります。

1.24%という致死率については通常のインフルエンザであれば0.1%未満と言われており、少なくとも10倍以上高いということになります。大阪大学医学部附属病院の資料ではインフルエンザ患者の致死率は0.001%未満としているところもあり、場合によっては1000倍ほど高いという計算にもなります。

韓国における感染者の分布は新興宗教団体により爆発的な感染拡大が発生した大邱市だけで8961人中6411人を占めています。また慶尚北道という韓国の東側にある国全体の1/4ほどを占める地域で1256人、ソウル市で330人、ソウル市周辺地域の京畿道で351人、日本に比較的近い釜山市では109人でした。また海外から入国した人の感染者は内144人でした。

感染者の内訳については男性よりも女性が遥かに多く女性患者が全体の61.4%、男性が38.6%でした。

現在韓国では重症段階の患者は27人、重篤の患者は64人です。『重症』の分類については各国でそれぞれ異なるのですが、韓国の場合は患者は自ら呼吸はできるものの肺炎などの症状で酸素飽和度が落ちて酸素療法を受ける場合、38.5度以上の発熱がある患者を指すとしています。

韓国では現在PCR検査を33万8036人が受けており31万5447人が陰性でした。