アメリカの民間宇宙企業スペースXが運用を目指し開発を続けているスターシップという超大型宇宙船に関して、試験機として作られたばかりの3号機で何らかのトラブルが発生し失われていたことが明らかになりました。
NASASpaceFlight.comによるとスペースXが保有するテキサス州ボカチカの発射場で行われていたスターシップ SN3(シリアルナンバー3)のテスト中に失われたと報じました。SN3は発射台に移動され地上及び飛行のテストプログラムに向けて準備が進められていたものの、4月3日金曜日の朝に行われた実証テスト中に失敗が発生したとのこと。同社のCEO、イーロン・マスク氏はツイッターで「テスト構成の誤り」の結果ではないかと主張しているとのこと。
Starship SN3 fails during cryo testing - NASASpaceFlight.com
イーロン・マスク氏によると、「4日朝にデータレビューを確認したところ、これはテスト構成のミスかもしれない」と指摘し、トラブルの発生は取り外しに関連している可能性があるとのこと。
どういう意味なのか。SN3は今週に極低温証明テストが実施されていたとのこと。これは飛行中を想定した液体窒素を充填していたもので、具体的には4月2日に始まり3日朝には既に終わっていたといいます。つまり液体窒素を抜き取る段階で何らかの事故が発生したということが考えられるということです。
SN3ではその後行われう予定の静的燃焼試験が4月1日に実施予定だったものの、計画の遅れにより延期され4月6から8日中に変更されていました。静的燃焼および飛行試験は低温試験の実施からエンジンの設置、そして給油試験の成功が求められており、SN3が失われた現在SN4にてこの試験を実施するとのことです。
SN4では高高度飛行のため設計された機体であり、複数のラプターエンジンを搭載するなどより本格的な試験を実施する予定です。高高度飛行では一度エンジンを停止し上空で再点火するという内容も行うとしているのですが、地上での燃焼試験すら実施できていない状況を考えると今後の開発スケジュールが変更されていく可能性が伺えます。
▼スターシップのCG
スターシップは地球から月まで人や物を運ぶことができる巨大なペイロードスペースがある有人宇宙船で運用に向けて開発が続けられています。その主な試験機は『スターシップ シリアルナンバー』と呼ばれるもので現在建造されたのはSN1、2、3の3基。それ以前にはスターホッパーと呼ばれる機体が作られ試験されたこともあります。
ただ、SN1は2019年11月末に液体酸素の注入中に爆発。SN2は2020年2月末に液体窒素の圧力試験を実施したところ爆発し失われました。
Starship SN3 fails during cryo testing - NASASpaceFlight.com
イーロン・マスク氏によると、「4日朝にデータレビューを確認したところ、これはテスト構成のミスかもしれない」と指摘し、トラブルの発生は取り外しに関連している可能性があるとのこと。
どういう意味なのか。SN3は今週に極低温証明テストが実施されていたとのこと。これは飛行中を想定した液体窒素を充填していたもので、具体的には4月2日に始まり3日朝には既に終わっていたといいます。つまり液体窒素を抜き取る段階で何らかの事故が発生したということが考えられるということです。
SN3ではその後行われう予定の静的燃焼試験が4月1日に実施予定だったものの、計画の遅れにより延期され4月6から8日中に変更されていました。静的燃焼および飛行試験は低温試験の実施からエンジンの設置、そして給油試験の成功が求められており、SN3が失われた現在SN4にてこの試験を実施するとのことです。
SN4では高高度飛行のため設計された機体であり、複数のラプターエンジンを搭載するなどより本格的な試験を実施する予定です。高高度飛行では一度エンジンを停止し上空で再点火するという内容も行うとしているのですが、地上での燃焼試験すら実施できていない状況を考えると今後の開発スケジュールが変更されていく可能性が伺えます。
▼スターシップのCG
スターシップは地球から月まで人や物を運ぶことができる巨大なペイロードスペースがある有人宇宙船で運用に向けて開発が続けられています。その主な試験機は『スターシップ シリアルナンバー』と呼ばれるもので現在建造されたのはSN1、2、3の3基。それ以前にはスターホッパーと呼ばれる機体が作られ試験されたこともあります。
ただ、SN1は2019年11月末に液体酸素の注入中に爆発。SN2は2020年2月末に液体窒素の圧力試験を実施したところ爆発し失われました。