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新型コロナウイルスの流行で、海外では亡くなった人の遺体の処理すらも困難になるケースが報告されています。一方、エクアドルでは路上に置かれた遺体が回収されず数日間放置されるという出来事があったと報じられています。

海外、特に欧州では教会に遺体が一時収容されたり、アメリカでは大型の冷蔵トラックに遺体が収容されるという現代文明では考えられない事態が既に発生しているのですが、一方で貧しく十分な対策が行えない国では更に状態が悪化します。

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その一つ、エクアドルの国内第2の都市となる人口270万人のグアヤキルでは、現在新型コロナウイルスの感染者が3000人あまりでているのですが、その半分近くがこのグアヤキルで発生しています。既にグアヤキルでは新型コロナの感染者と死者で医療崩壊が発生しているといい、医療現場と葬儀のシステムが麻痺状態にあるといいます。

記事によるとこの遺体がどのような経緯で路上に放置されたのかは明らかになっていないのですが、ビニールで包まれていることから病院等で処置されたもので間違いないと考えられます。しかし、何故か回収されることなくその場に3日間も放置されたのこと。これに関して親族が警察に通報したものの全く対応してくれなかったと話しています。

エクアドル政府は今回の出来事に関して、愛する人の遺体の収容が遅れたことについて謝罪すると発表があったとしています。

現在多くの国では移動制限や学校の休校という措置がとられ感染拡大の勢いが収まりつつある国も存在します。一方で強力な移動制限を行ってようやく解決の道筋が見えるという程度のものであり、少なくともワクチンや治療薬が開発されるか、国民の大半が感染し免疫をつけるという犠牲を伴う方法でしか解決策が無い状況です。