韓国では新型コロナウイルス感染の疑いの症状がある人、また診療所で検診を受けた人、感染者と接触した人、さらに海外から韓国に入国した人(韓国人も含む)を対象に2週間の自己隔離措置となっています。数としては2万7000人、外国からの入国者がうち2万人となっています。
もちろん日本とは異なり自己隔離者が出歩いた場合は処罰の対象となり、現在の法律では最大で1年以下の懲役または1000万ウォン(約100万円)以下の罰金となっています。

一方で最近、自己隔離者が外を出歩く事例が多くあるといい、管理をより効率的に行いたいとしている韓国政府は性犯罪者に既に導入している位置情報を当局に補足される端末を着けなければならないという対応を考えているとのこと。



방역 안전 vs 인권 침해…손목밴드 도입 '찬반 논쟁' | JTBC 뉴스

記事によると、この端末はリストバンド型となるとのことなのですが導入については国内では「自己隔離者を制御することが優先だ」と言う声が大きいものの一方で人権侵害だという声も寄せられています。

自己隔離者追跡用となる電子腕輪については、感染の疑いのある人を効率的に見つけ出し罰則のある屋外行動を抑制するという効果はあると考えられるのですが、仮に導入した場合、隔離対象者となることを恐れ逆に申告しないなど隠れる人が多くでるのではないかという反論もあるとのこと。

現在電子腕輪を製造する時間と費用がかかるなど問題もあるため導入については政府は決定を下せていないとこと。

日本ではこのような端末を装着させることは不可能ですが、仮に導入する事態に陥った場合は装着の有無を自由に選択できるようにし、装着者については行動が厳しく制限されるため隔離期間は個人に対して金銭補償をするなどの対応は最低求められることが必要になります。