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様々な料理に使われハチミツ。これに関して韓国では昨年、全国の各地の養蜂業者のハチミツ約1億匹が死ぬという出来事があったと報じられています。原因は農薬が入った中国産飼料とされているのですが、現在も結論はでていないとのことです。

韓国メディアJTBCによると昨年1月~2月にかけ韓国の養蜂業者66ヶ所で飼育されていたミツバチが大量死した事件に関して、農家と飼料を販売していた業者で問題が発生していると報じています。

'1억마리 꿀벌' 떼죽음…"중국산 사료에 독성물질" 공방 | JTBC 뉴스

記事によると、この飼育されていたミツバチは少なくとも66ヶ所の異なる農家が育てていたもので、時を同じく大量死する怪現象が発生していたといいます。その後明らかになったこととして66の養蜂業者は特定の業者から購入した飼料をつかっていたといいます。具体的には飼料は花粉になるのですが、この花粉に有害な物質が含まれていたと農家側は主張しているものの、花粉を販売していた業者は育て方が悪いからだと主張しているといいます。

どちらの主張が正しいのでしょうか。記事によると、昨年2月にソウル大学が行った研究では花粉から農薬成分が検出されていたことが明らかになっています。具体的には二酸化硫黄などの成分だったとしてるものの、販売していた業者側は「有害物質が検出されたのは残念だが、この飼料が原因でハチが死んだのではない」と反論しています。
業者の関係者は「農薬は微量だ。私達も実験はしているが今の所死んだハチはでていない」と主張しているとのこと。その上で、飼育した環境が悪いなどと逆に文句をつけ始めたといいます。


その後、この問題はどうなったのか。実は今年1月~2月にかけどちらの主張が正しいのかハチを用いて実験が行われました。結果、農薬入りの飼料で育てられたハチは明らかに多く死んでいたことが分かったとのこと。

結果は歴然だったのですが、実はこの業者は昨年の時点で農家に対して「補償することを約束するもののマスコミらに情報を提供するな」という覚書を持ちかけていたといいます。この覚書が出されのはソウル大学の試験結果が出てから2週間後だったとのこと。また業者は「自分達で公開試験を実施するから時間が欲しい」などと言い始めたものの試験が実施されなかったことから今回マスコミに情報をリークさせた記載されています。

この問題について当局はミツバチに対して影響を与えたという研究結果はでていないといい、現在も問題の飼料は流通し続けているとのことです。

*抄訳したものを掲載しています