新型コロナウイルス_1

家猫やトラなど猫科動物について新型コロナウイルスの感染が確認されているのですが、中国が行った研究ではアカゲザルなど一部の霊長類にも感染することが明らかになったと報じられています。

韓国メディア中央日報によると、中国科学院昆明霊長類研究センターなどの研究チームは学術論文事前公開サイト(bioRxiv)にアカゲザルなどの霊長類の3種を対象に新型コロナウイルス感染実験を行った結果を公開したと報じています。

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記事によると研究ではアカゲザル12匹、カニクイザル(Macaca fascicularis)6匹、アメリカ原産のコモンマーモセット6匹に対してそれぞれ鼻と気管支などにウイルスを分散させた後、変化を観察しました。
結果、アカゲザルはすべて体温が38度以上に上昇し一部は40.9度まで上がったと言います。カニクイザルは2匹だけ体温が上昇し、コモンマーモセットは体温が上がらなかったとのこと。肺CT撮影ではアカゲザルとカニクイザルはウイルスに感染させてから10日後に異常兆候が観察され、18匹すべての肺浸潤症が進行していました。

ウイルスRNAを用いた分析ではアカゲザルとコモンマーモセットは鼻腔から2日目に採取した試料で異常が検出され6〜8日目に大きなピークを示しました。一部の試料では、14日目にもウイルスRNAが検出されたとしています。一方でコモンマーモセットは暴露後2週間にわたってウイルス検出レベルが低かったとのこと。


同じ霊長類でも差が生まれた理由について、カナダのカルガリー大学と米国ニューヨーク大学の研究チームは新型コロナウイルスが侵入する経路である人の細胞壁にあるACE2タンパク質と霊長類のACE2タンパク質の構造を比較しています。ウイルスと結合するACE2タンパク質の重要な12個のアミノ酸を比較した結果、人とチンパンジー、ゴリラ、アカゲザルなどアジア・アフリカの霊長類(狭鼻小目 Catarrhini)は、12個のアミノ酸の種類と順序が同じでした。

一方でアメリカの霊長類のなかでも広鼻小目 Platyrrhiniの霊長類はアミノ酸12個のうち9つは同じでも3つは異なっているとのこと。同研究チームは「ACE2タンパク質のアミノ酸が変わればウイルス結合率を大幅に落とすこともできる」とし「犬や猫、テンで新型コロナウイルスするものの違いを見せるのはこのためだ」と説明しています。
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