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韓国メディアYTNによると、韓国の農業専門家がアラブ首長国連邦で初めて稲作栽培の成功を目前にしているものの、米の価格よりも3.5倍もの水代がかかってしまったと報じられています。

人口の増加と異常気象などで穀物が不足するという指摘があり、これまで耕作に適さなかった土地でも新しい技術を導入し第一次産業が行われていると言われています。一方、韓国のとある専門家が国土のほとんどが砂漠で行われたアラブ首長国連邦で稲の試験栽培のために田を作っています。

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稲が育つのはキャベツやじゃがいもを育てるような畑ではなく田んぼが必要です。そして、大量の淡水資源が必要であり乾燥した地域では水の確保が難しく栽培には全く適しません。そのため、この専門家は砂漠にくぼみを作り不織布を2枚敷いて水がもれないように工夫しました。そして大量に必要な水が供給されるよう灌漑システムも設置しています。

試験栽培では昨年11月にアセミという品種の種を撒いたとのこと。現地では稲作は一切行われていないそうで、知識もなく国内からリアルタイムで監視できるようなシステムを導入し管理を進めました。


そんな稲も5ヶ月が経ち収穫できるまで成長しました。収穫は今後数日以内に実施されといい、これまでの研究から収穫量は韓国の一般的な水田よりも40%も多くなる可能性がでているとのこと。しかし、大きな問題も既に明らかになっており、この水田で使用する水に莫大なコストがかかっているということです。

記事によると1ヘクタールあたりの米の生産額は583万ウォン(約51万円)が想定されているものの、消費した水のコストは2000万ウォン(約174万)とのこと。『一言で本末転倒な形になったが今後解決しなければならない課題として残りました』としています。この研究には5年計画で実施する予定になっており、2025年あたりまで収穫は続くものと考えられます。


記事内容は以上なのですが、米価格は土地代や肥料代、人件費、輸送費などが含まれているのですが、これは小麦など他の穀物でも同じものが多いと考えられます。乾燥した環境、高い気温では蒸発する水の量も多くなるため稲が吸収する水以外の消費を抑える事が重要です。温暖湿潤気候や亜熱帯気候地域の稲作をそのまま行うのではなく水の蒸発を抑える技術開発を中心に行うことで費用も大きく削減できるのではないかと考えられます。
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