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アメリカが2020年代にも再び有人月面着陸を実施しようとしています。そうなると着陸船が必要となってくるのですが、NASAはこの開発について国内の3つの企業に対して契約を交わしたと報じられています。

Космическая лентаによると、先月末NASAの発表として2024年を目処に実施計画の有人月面着陸に関して3つの企業を選定し、それぞれ1億3500万ドル~5億7900万ドルの契約を行ったと報じています。

NASA выбрало компании для разработки проектов лунных пилотируемых посадочных систем



まず選定された企業で、最も多くの契約金を勝ち取る結果となったのはナショナルチームです。このチームはアマゾンでおなじみのジェフ・ベゾス氏が設立したブルーオリジンが率いる合同チームで、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、ドレイパーという航空宇宙・軍事大手が名を連ねるという恐ろしチーム構成となっています。契約金は5億7900万ドルです。
結果から察するに、NASAとしてはナショナルチームの着陸船を使うという意図が既に見え隠れしています。



次に契約金が多かったのはダイネティクスです。余り耳にしない企業ですが、その主な顧客は米国国防総省やNASAです。ダイネティクスはスペースプレーン『ドリームチェイサー』でおなじみのシエラ・ネヴァダ・コーポレーションとタッグを組んでおりモジュールの開発を進めているとのこと。

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そしてもう一つが、民間ロケットの草分けとして知られるスペースXです。契約金は1億3500万ドル。スペースXは現在スターシップという超大型有人宇宙船とその補助となる打ち上げ機を開発していますが、月面着陸船はスターシップの派生型を宇宙空間で運用すると発表しています。
ただ、計画では巨大なスターシップを月面に垂直着陸させる計画となっているらしく、月面に安定して着陸できるは疑問があると考えられます。


以上がNASAが2024年以降に実施を目指し有人月面着陸の着陸機開発です。開発・運用時期については残り4年ほどしか期間がなく、昨今の世界情勢からも計画通りに行われる見込みは非常に低いものと考えられます。あわせて月面で使用する宇宙服も開発しなければならず、打ち上げるロケットも未だに開発中で初打ち上げも実施されていないものが多いため延期の可能性が極めて高い見込みです。

月面着陸船だけで3つのチーム、企業が候補として出てくることに対して宇宙開発と国力に桁違いの差を見せつけられた感じがします。
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