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犬の優れた嗅覚を利用し捜査に投入されている警察犬。一方で空港などで活躍しているのは探知犬なのですが、実は海外では人から新型コロナウイルスを見つけ出そうと探知犬の訓練が始まっていると報じられてます。

日本の主な国際空港で活躍しているのは犬です。これは動植物検疫探知犬という手荷物等に入れられた畜産物を嗅ぎ分けることで食材等に含まれるアフリカ豚コレラや鳥インフルエンザを水際で防ぐことが行われています。

いずれも私達人間では到底不可能な優れた犬の嗅覚能力が用いられているのですが、これを新型コロナウイルスにも適応させようと既に海外では訓練が始まっています。

韓国メディアYTNによると、イギリス政府はロンドン衛生熱帯医学大学とダラム大学などで行われる新型コロナウイルス探知犬育成プロジェクトに50万ポンド、約6500万円を支援すると発表したと報じています。

[국제]영국, '코로나19 탐지견' 양성 프로젝트 진행 | YTN

記事によると研究チームは「新型コロナウイルス患者は体の匂いを変化しており、犬が患者を見つけ出すことができるものと期待している」と話しているとのこと。また「訓練を通じて探知犬の育成に成功すれば、より短時間に感染者を判別することができるためより多くの人を検査することができるだろう」と述べています。


記事は以上なのですが、CNNによるとイギリスの探知犬は6匹のラブラドルレトリバーとコッカースパニエルの雑種が訓練を受けており、6匹は「スーパーシックス」と名称が着けられているとのこと。
何故新型コロナウイルス感染者は体臭が変わるのかについて、呼吸器系疾病は体臭を変質させることが知られており、実際にマラリアの感染者も探し当てることができるため新型コロナウイルスでも対応可能ではないかと確信しているとのことです。

この手の探知犬といえば信じがたいものの、既にガンやパーキンソン病等の病気を見つけ出す犬も存在しており、優秀な探知犬が今後増えれば特に外国からの感染した観光客を水際で見つけ出すことがより簡単になります。



来年、日本では延期された東京オリンピックの開催に向けて今からでも訓練しておかなければならないことであり、他国に遅れることなく既に始まっていると期待したいところです。