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古くから建築物に使用されているレンガ。一般的にレンガといえば直線に積まれることが多いのですが、海外、特にイギリスでは波型に蛇行するように積まれたデザインを目にすることがあるといいます。このように積まれたレンガいったいどのような意味があるのでしょうか。

ロシアのエンターテインメントニュースメディアサイト『Fishki.net』に投稿された話題として、イングランド東部、サフォーク州で目にすることができるという蛇のように蛇行する珍しいレンガの積み方について、実はイギリス人でさえその理由は知らない人が多いといいます。

В чем смысл волнистых заборов?

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なぜこのような複雑な組み合わせ構造が取り入られたのか。記事によると、通常なめらかな直線のレンガを積み上げた場合、壁の耐久性を確保するため少なくとも2層にする必要があるといいます。しかし、蛇行するような形に積み上げると1層でも十分な強度が得られることができるといい、結果的に使用するレンガを節約することができるとのこと。

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この積み方にはいくつか呼び方があるとのことなのですが(ロシア語で詳しい表現が分からず)、デザインが作られたのはイギリスでは17世紀半ばでオランダの技術士は日本語で『蛇壁』などと呼んだことが現在の由来ともなっているとのこと。イギリスのこの州だけで50余り残っているといい、他の地域の約2倍ほど多いとのこと。

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ちなみにこの壁はアメリカでも用いられたといい、バージニア大学の設立者で第3代アメリカ合衆国大統領でもあるトーマス・ジェファーソンは建築家としても知られており、同大学にはジェファーソニアン建築独特の波型のレンガ壁serpentine wallsによって囲まれたガーデンが現存しています。この壁はにユネスコの世界遺産に登録されおてり、アメリカで登録されている世界遺産の建築は自由の女神を含め3点しかなく極めて価値のある壁として評価されているといいます。

ちなみに、アメリカ人の多くは波型レンガの発明はトーマス・ジェファーソンの発明と思っている人が多いと記載されています。