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新型コロナについてiTなどを利用し感染者の動線追跡を行っている韓国。そのため、そこで接触し感染したのかほぼ全ての人で分かっていたものの、最近は感染経路不明の感染者が10%近くに達しており、警戒が強まっていると報じられています。

韓国では現在新型コロナウイルスの感染経路追跡としてスマートフォンは当然として、街に設置されている監視カメラ、クレジットカードの利用履歴など様々な情報を元に行われているといわれています。国内メディアによるとソウル市西大門区だけでも約2500台の監視カメラが設置されており、統合官制センターでは感染者の追跡にこのような映像データも利用されているとしています。

日本では考えられないほど強力な追跡をしている韓国ですが、ニューシスによると6月5日までに把握した国内確定患者1万1668人のうち、感染経路を辿ることができないもしくは調査中の感染者は1094人で、全体の9.4%となったとしています。国内では4月6日に比率が10.0%を記録した後も同じ推移となっているとのこと。
特に最近の数値としては5月22日から6月5日まので新規感染者526人のうち、感染経路が把握できていない患者は51人で全体の9.7%になっています。


中央防疫対策本部によると、感染経路が把握することができない患者については当局が最も懸念している部分だとしています。定例記者会見では「保健当局が最も嫌いな言葉は暗闇の感染だ」と話しており「この感染が高齢者、基礎疾患、医療機関や療養病院、老人ホームで伝播する危険度が高く、お年寄り人命被害につながることを最も懸念している」と説明しています。

なぜこのような感染経路不明の感染者が増え始めたのか。記事によると、過去に病院や宗教施設で大規模な集団感染が発生した時からだと説明されています。

韓国ではこのような感染経路不明の感染者が増える一方で、新型コロナウイルスに対して脆弱な高齢者の感染者も相次いでいます。過去2週間における80歳以上の確定者は一ヶ月前の7倍という数値に達しているといい、主な原因は健康関連製品をセミナーで販売していた訪問販売業者で参加していた人や濃厚接触者に特に高齢者が多かったことが理由としています。