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梅雨の時期に入りこれから冬になるまで注意したいのは食中毒です。一方、韓国ではO157などによる集団食中毒し、幼稚園ら100人が中毒症状を示す被害がでていると報じられています。

韓国の複数メディアによると、ソウル市周辺となる京畿道と安山市保健当局は25日午後、安山常緑区にあるA幼稚園で集団食中毒が発生し、現在100人あまりが症状を示し人工透析が必要な重症患者が5人でていると報じています。

[사회][단독] 식중독 증상 원생 100명으로 늘어...안산 유치원 식단표 입수 | YTN

この幼稚園に通っていた184人のうち100人あまりが症状を示しているといいます。またその児童の家族1人についても食中毒を示しているとのことです。現在入院している人は家族を含め22人です。
溶血性尿毒症症候群
典型的な溶血性尿毒症症候群は主として小児に発症し、腸管出血性大腸菌(O157など)や赤痢菌に感染した際、菌の出すベロ毒素が腎臓の毛細血管内皮細胞を破壊してそこを通過する赤血球を破壊することで溶血がおき、並行して急性腎不全となり、尿毒症を発症する。

腸管出血性大腸菌に経口感染すると、強い腹痛、血便を伴う激しい下痢をみる。
記事によると、溶血性尿毒症症候群が発生したのは今月12日とされており、潜伏期間を経て週末の13~14日かけ複数の児童が似たような腹痛を訴えたとのこと。そして15日になり初めて入院患者がでたとしています。これを知った幼稚園側はさらに3日後の18日から今月末まで休園すると保護者に連絡をいれたとしています。

一方、何が原因で食中毒になったのかについて、保健所によると、6月10日~15日まで幼稚園で出された食事のサンプルは残されていたものの、おやつとして出していた食事については残されていないことが確認されています。具体的には焼き餃子やごぼうを煮たもの、フレンチトースト、バナナなどです。


現時点で原因で食中毒が広まったのかは明らかになっていません。溶血性尿毒症症候群は一般的に牛肉の加熱が不十分だった場合に発生することがあるといわれており、別名としハンバーガー病ともいわれています。
おやつなどの食べ物の中に牛肉が含まれているものが複数あることから、これが原因で広まった可能性があるとも指摘されています。


日本では新型コロナウイルスの流行によりテイクアウトや自分でお弁当を作って持ち歩く方も比較的多いと思われますが夏から秋にかけて食中毒が広まる恐れが懸念されており、十分に加熱し適切に冷蔵されたものを口にするよう心がけたいところです。

溶血性尿毒症症候群については日本国内では2011年に生肉のユッケを食べたことで死者がでたことがあります。溶血性尿毒症症候群についてはO157やO111が作る毒素により示す症状です。