新型コロナウイルス_1

新型コロナウイルスに関してその発生源は中国湖北省武漢の海鮮市場とされているものの、その正確な発生源については諸説あります。一方、海外メディアによると今回の新型コロナウイルスと遺伝子配列が96%類似するしていたウイルスが7年前に確認されていたと報じられています。

「新型コロナウイルスが漏れた」などと過去なんどかメディアにも登場している武漢の中国科学院武漢ウイルス研究所についてイギリスの日刊紙サンデー・タイムズは、7年前から新型コロナウイルスと同様のウイルスサンプルを保管してきたという主張が掲載されたとしています。

"코로나 96% 유사 바이러스, 7년전부터 우한 연구소서 보관" - 중앙일보

韓国メディア中央日報によると、このウイルスは2012年4月に初めて発見されたものだといいます。発見場所は中国雲南省昆明で複数の炭鉱労働者が死亡するという出来事があり、この時に採取されたサンプルだとしています。

具体的には鉱山労働者は廃坑で働いていたとしており、6人の労働者が重い肺炎にかかりうち3人が死亡したといいます。このサンプルは発症した4人から採取しており、翌年の2013年には武漢ウイルス研究所に送られていたとしています。このサンプルを分析した結果、当時流行していたSARSとは異なるコロナウイルス抗体が確認されていたといい、コウモリから感染したと推定されています。


サンデー・タイムズによると、労働死亡事件を調査するために廃鉱地域を調査した科学者は、当該鉱山から採取したウイルスの冷凍標本を武漢研究所に送っており、2019年末に新型コロナウイルスが確認されるまで数年間武漢研究所に保管されてたと主張しています。また、研究所のスタッフは過去数年間、郊外で数百個のコロナウイルスのサンプルを収集して研究所に持ってきたとも記載しています。  


また他のメディアによると死亡した鉱山労働者については2012年4月24日に郭(Guo)という45歳の男性が初めて集中治療室に入り、その翌日には別の42歳の男性が危篤状態で病院に運ばれました。3日目には63歳、46歳、32歳の労働者が同じく集中治療室に入ったとしています(残り1人は記載がなく不明)。この労働者は廃坑でコウモリの糞を片付ける作業をしていたといい、2週間働いたところ発症。他の労働者は働いてから数日後に状態が悪くなったとのこと。

患者は体温が39度まで上昇し咳や倦怠感を訴えていました。集中治療室に入った6人のうち1人以外は呼吸困難の症状を訴えており2人は後に死亡(その後1人が追加で死亡したと考えられる)。4人からは出血熱、デング熱、日本脳炎、インフルエンザなどの検査を受けたもののすべて陰性で、SARSの検査でも陰性だったといいます。

記事には記載されいないものの、2012年に見つかったというこのウイルスの遺伝子配列と新型コロナウイルスの遺伝子配列は96%一致していたといいます。比較として同じコロナウイルスでSARSがあるのですがこちらは遺伝子配列の80%ほどしか類似していません。

*抄訳したものを掲載しています