ススメから大型のワシや鷹まで多種多様な野鳥。その中には地球規模で動き回るなど私達人間とは考えられない生体を持つ種がいるのですが、最新の研究によるとコンドルに関して全く羽ばたくことなく170kmも移動できるなど驚異の生体が明らかになったと報じられています。
身近な脊椎動物の中でこれほど多くの種類を見せる動物は野鳥しかいないと考えられるのですが、見た目も大きさも、当然飛び方も種によって異なります。今回の研究はマックス・プランク動物行動研究所の研究者、ハンナ・ジェーン・ウィリアムズ氏がコンドルという現存する野鳥の中では最も体重の重い野鳥について、驚きの研究結果を発表しました。
飛ぶ鳥の中で最も重いコンドルは「1回も羽ばたかず」に170キロも飛行することができる - GIGAZINE
記事によると、被検体となったコンドルは成体であれば翌幅が人間のおよそ1.5人分ほどある3mに達し、体重も16kgにもなる個体がいるという種です。研究ではパタゴニア地方に住む8羽の若いコンドルに対して、GPSなどを内蔵した小型フライトレコーダーを付けて飛行時間や高度、そして羽ばたきの回数を計測しました。
得られた合計200時間の飛行データを分析した結果、山脈地帯に生息するコンドルは飛行全体で羽ばたいた割合はわずか1%程度。そのほとんどが飛び立つときだけに羽ばたいたものだといいます。そしてうち1羽については1度も羽ばたかずに5時間以上空を飛び回り、旋回するなどして172kmを移動していたことがわかりました。
これまでの研究では大型のコウノトリやミサゴでも飛行時間の17~25%は羽ばたいていることが明らかになっておりコンドルは地形、特に上昇気流を用いて極めて効率的に飛行していることがわかったとしています。
また研究チームによると「コンドルは風の強さや熱上昇気流の発生状況といった気象条件がそろわない航路を避けていることがわかった」とし、「不必要に着地すると、大量のエネルギーを投じて離陸しなければならないためコンドルにとって着地する場所の選択は非常に重要だと考えられます」と話しています。
つまりコンドルほどの巨体になると羽ばたく行為自体がエネルギーを失うことになるため、必然的にアンデス山脈に住み、そのような飛行を取り入れた結果、現在の姿になったということが考えられます。
毎回驚異の生体を見せる鳥には驚かされるばかりなのですが、過去に報じられた野鳥の研究もあわせて紹介すると、キョクアジサシという小型の種については寿命が30年で、毎年地球の北極圏と南極圏間を飛行します。一生の飛行距離は120~240万kmに達すると考えられています。(参考)
またヨーロッパアマツバメという渡り鳥は、観測された10ヶ月間の99.5%を空中で過ごしていたことが明らかになっています。ヨーロッパアマツバメについては餌取りは飛びながら行い、睡眠も飛びながら行うと考えられています。(参考)
飛ぶ鳥の中で最も重いコンドルは「1回も羽ばたかず」に170キロも飛行することができる - GIGAZINE
記事によると、被検体となったコンドルは成体であれば翌幅が人間のおよそ1.5人分ほどある3mに達し、体重も16kgにもなる個体がいるという種です。研究ではパタゴニア地方に住む8羽の若いコンドルに対して、GPSなどを内蔵した小型フライトレコーダーを付けて飛行時間や高度、そして羽ばたきの回数を計測しました。
得られた合計200時間の飛行データを分析した結果、山脈地帯に生息するコンドルは飛行全体で羽ばたいた割合はわずか1%程度。そのほとんどが飛び立つときだけに羽ばたいたものだといいます。そしてうち1羽については1度も羽ばたかずに5時間以上空を飛び回り、旋回するなどして172kmを移動していたことがわかりました。
これまでの研究では大型のコウノトリやミサゴでも飛行時間の17~25%は羽ばたいていることが明らかになっておりコンドルは地形、特に上昇気流を用いて極めて効率的に飛行していることがわかったとしています。
また研究チームによると「コンドルは風の強さや熱上昇気流の発生状況といった気象条件がそろわない航路を避けていることがわかった」とし、「不必要に着地すると、大量のエネルギーを投じて離陸しなければならないためコンドルにとって着地する場所の選択は非常に重要だと考えられます」と話しています。
つまりコンドルほどの巨体になると羽ばたく行為自体がエネルギーを失うことになるため、必然的にアンデス山脈に住み、そのような飛行を取り入れた結果、現在の姿になったということが考えられます。
毎回驚異の生体を見せる鳥には驚かされるばかりなのですが、過去に報じられた野鳥の研究もあわせて紹介すると、キョクアジサシという小型の種については寿命が30年で、毎年地球の北極圏と南極圏間を飛行します。一生の飛行距離は120~240万kmに達すると考えられています。(参考)
またヨーロッパアマツバメという渡り鳥は、観測された10ヶ月間の99.5%を空中で過ごしていたことが明らかになっています。ヨーロッパアマツバメについては餌取りは飛びながら行い、睡眠も飛びながら行うと考えられています。(参考)