003型空母_1

海外の一部メディアによると中国で開発が進む中国では3隻目となる空母に関して来年にも進水する可能性があると報じられています。またこの空母には蒸気式ではなく電磁カタパルトが搭載されているとされ従来のよりも飛躍的射出性能が高まっている可能性があります。(写真は過去に撮影されたもの)

香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると今月18日付けで、中国で建造が進む3隻目の空母が1年以内に進水すると予想されているとし、この空母と将来の空母についていくつか記載されています。

China steps up shipbuilding with two more aircraft carriers under construction towards 2035 navy goal | South China Morning Post


記事によると、中国では3隻目、国内製造では2隻目となる002型空母(003型とする表記もある)は現在最終組立工程に入っているという情報が入ったとしています。そしてもう一つの情報として、この002型空母の姉妹艦については2018年に始まったものの、技術的な問題から昨年中止になっているというものです。

来年にも進水する予想がされている002型空母について情報筋によると「001A型空母の山東よりも早く作られます。これは、労働者が山東を建造する際に多くの問題を学び克服したためです。」「002空母は我が国で最初に国内で設計された空母であるため、挑戦的な仕事です。」(山東の設計はソ連のものを改良したもの)としてます


また002型空母は001型空母『遼寧』と001A型空母『山東』(山東を002型と表記する場合もある)では航空機の推力により飛び立つためのスキージャンプが搭載されていたものの、002型では欧米の空母のようにフラット構造でかつ先進的な電磁カタパルト式射出装置が搭載されているとしています。

▼艦首がせり上がった中国のスキージャンプ式飛行甲板
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また動力については原子力については現在潜水艦にのみ搭載されており水上艦には搭載されておらず、002型空母についてはこれまでも報じられていたように通常動力が搭載されていると説明しています。ただしこれは軍事評論家の主張であり詳しいことはわかっていません。
その上で、原子力については中国で開発される5番目の空母のため設計されていると説明しています。

中国では2035年までに6隻の空母を中心とした海軍力を保有しようとしており、これはアメリカの太陽用地域での海軍力と同等まで引き上げようとしているとみられています。中国には黄海、東シナ海、南シナ海の3つの艦隊がありそれぞれ2つの空母を要求しているとのことです。

▼米空母の電磁カタパルトによるダミの発射


以上が記載されている内容になるのですが、気になるのは電磁カタパルトを搭載した場合その電力はどどのように確保するのかです。アメリカ海軍の電磁カタパルトは現在最新型のジェラルド・R・フォード級空母で初めて搭載されたものであり最新のシステムになります。動力はディーゼルではなく原子力であり、生み出された電力により電磁カタパルトも利用可能としています。

したがって、アメリカの電磁カタパルトよりも性能は劣ると判断されるのですが、そのしわ寄せは発艦する航空機の兵器搭載量や燃料搭載量に影響がでるのか、射出回数や再射出時間に影響がでるのかなどは明らかになっていません。