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韓国で新興宗教団体が原因で爆発的な感染者をだした大邱市。先日この都市で住民らを対象とした抗体検査を実施したけっか7.6%の抗体、つまり過去に新型コロナウイルスに感染していたことを示す結果が得られてたと報じられています。

韓国における感染者1万3800人あまりのうち約7000人の感染者を出したのは大邱市です。この都市では新興宗教団体、新天地イエス教会の信者が礼拝に参加したところ信者らを中心に感染が広まり爆発的な感染拡大が発生しました。

朝鮮日報によると、大邱カトリック大学病院や慶北大学医学部はその大邱市で過去に新型コロナウイルスに感染していたのか調べることができる抗体検査を実施したところ隠れた感染者が10倍ほどいた可能性を示す結果が得られたとしています。


抗体検査の被験者となったのは2020年5月25日~6月5日まで大邱カトリック大学病院に来院した新型コロナウイルスに感染していない患者およびその保護者198人です。大邱市の人口からはあまりに少ない母数になるのですが、結果として15人(7.6%)が新型コロナウイルスの陽性反応が出たことがわかりました。

これを大邱市の人口約244万人に換算すると18万5000人あまりが新型コロナウイルスに感染していたという推定値が導き出されました。

研究チームによると15人に聞き取り調査を行った結果、15人のうち13人は発熱や咳などの新型コロナウイルス感染が疑われる症状がなかったことが確認されたとのこと。またうち1人については感染者と過去に濃厚接触していた疑いがあることがわかったとしています。

韓国の防疫当局は今月と来月にかけ、大邱市および慶尚北道地域で1000人を対象に新型コロナウイルス抗体検査を行う計画がありより正確な推定値が得られるものと考えられています。