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新型コロナウイルスに感染した場合に作られる抗体。この抗体の有無を調べることで過去に感染したのかを調べることができるのですが、海外メディアによるとインドの低所得が暮らす地域でなんと57%もの住民が抗体を持っていたことがわかったと報じられています。

韓国メディアYTNによると、インドムンバイにあるスラム街で行われた新型コロナウイルスの抗体検査によるとこの地域では57%、10人のうち5~6人が過去に新型コロナウイルスに患ったことがあるという世界でもまれな数値がでたと報じています。

[국제]인도 뭄바이 빈민촌 '집단면역' 근접..."주민 57% 항체 보유" | YTN

記事によると、データは政府発表のものとしておりムンバイの3つの地域で7,000人を被験者に調査を進めた結果だとしています。また地域によっては抗体保有者が60%を超えているところもあったとのこと。


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この地域は1箇所のトイレを80人が利用するような劣悪な衛生環境だと記載されており、政府発表ではこの地域でも新規感染者は出ているものの人々はマスクもせずウイルスを恐れていないように見えるとのこと。

また今回の結果については低所得地域であるため社会的距離を置くという先進国で行っているような対応が事実上不可能な密集地域となっており、結果的に意図せず集団免疫が形成されつつあると評価されています。


インドは現在新型コロナウイルスの新規感染者の数週間減少し続けているもののインド全体の状況は改善されておらず最近でも1日あたり5万人前後の新規感染者が確認されています。インド政府は8月以降、夜間通行禁止の解除など3段階の緩和措置をとるとしており10時以降の店の営業やジムやヨガセンターなどの影響も認める方針とのこと。ただし学校やバーなどは今後も封鎖を続けるとしています。