国内の一部メディアによると中国国内で新型とするブニヤウイルスの感染が報告され、既に3つの省で確認された感染者数は60人うち7人が死亡するなどの被害がでていると報じられています。
中国メディアによりますと、江蘇省南京市に住む60代の女性は40度の高熱が続いてせきとだるさもあったため病院に行ったところ、新型ブニヤウイルスに感染したと診断されました。同じ病院では今年に入り、合わせて37人の感染が確認されているということです。安徽省でも4月以降、23人が感染してそのうち5人が死亡し、浙江省では2人が死亡しています。『ブニヤウイルス』という聞き慣れない謎のウイルスに関して調べたところ、日本ではよく知られている『マダニ』に噛まれることで感染、発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こすウイルスとのことです。
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仮に刺されて発症した場合、どのような症状がでるのかについては日本の厚生労働省によると発症までの潜伏期間は1週間から2週間で発熱(38℃以上)、食欲不振、倦怠感、胃腸症状(腹痛、悪心、嘔吐、下痢)、リンパ節腫脹がみられるとしています。
海外メディアの記事を調べたところ、新型ブニヤウイルスについては2020年4月以降、安徽省で23人が治療を受けているという記事が掲載されています。それによると同省の保健委員会は7月10日に新しい感染症として重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を確認したと発表しています。これが今回の新型ブニアウイルスを指すものだと考えられます。
マダニが媒介するブニヤウイルスについては新型でなくても危険性が高いという認識は多くの方がもっていると思われます。マダニが実際にこのウイルスをどのくらい持っているのかについて愛媛県衛生環境研究所による調査の結果、マダニ200匹のウイルス保有率は6~31%(全国調査平均5~15%)だったとしています。また日本国内の発症例から海外への渡航がなかったこともありこのウイルスは昔から存在していた可能性があると指摘されています。