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最近中国で新たに重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こすウイルスが確認されたと報じられていたのですが、マダニが媒介するこのブニヤウイルスに関して海外では病院でヒトヒト感染、つまり二次感染した例が海外で報告されています。

マダニが媒介することで知られるブニヤウイルス。重症熱性血小板減少症候群(以下、SFTS)を発症させることからSFTSウイルスとも言われています。ご存知の方も多いようにこのウイルスの高い致死率からマダニに噛まれないよう注意が促されています。

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記事によると、院内感染(二次感染)が発生したのは韓国大邱市にある慶北大学病院で救急集中治療室の医療スタッフら5人で、マダニが媒介するSFTSに感染していたことが分かったと疾病管理本部が発表しています。

発症したのは8月4~7日で、医療スタッフらは当時発熱や筋肉痛、下痢などの症状を訴え昨今の情勢から新型コロナウイルスに二次感染したのでないかと真っ先に疑われ検査が行われたものの結果は陰性でした。その後、追加調査を行った結果なんと医療スタッフから5例のSFTSの陽性反応がでていたことが判明します。

SFTSはマダニに直接噛まれた本人が発症することは一般的に知られているものの、海外(特に中国)などでは医療従事者らが発症した患者から二次感染した例が報告されています。


その後、いつどの時点で感染したのか調査が行われた結果、過去に緊急治療室に来院した80代の女性から感染したのではないかと推測されました。この女性は来院後4日後にウイルス髄膜炎、多臓器不全で死亡。当時SFTSの陽性反応がでていたのかなどは記載されていません。

この女性の治療にあたった医療フタッフは気管内挿管や心肺蘇生などの普通の治療行為を3~4時間行っていました。現在医療スタッフは入院しているものの状態は良好で、近く退院することになるとしています。


マダニが媒介するSFTSウイルスがいったいどのような経緯で患者から医療スタッフに感染したのか記載はないのですが、国立感染症研究所によると、海外のヒトヒト感染経路は血液や体液との接触が大部分を占めているとし、院内感染事例では多くが心肺蘇生や気管挿管などの蘇生処置を行っていた医療スタッフと記載しています。また患者と接触した際にグローブを着用しないフェイスシールドをしていないなどの問題も確認されたとのこと。

SFTSウイルスは発症者の血液、以外にも呼吸器分泌物、尿や便からも検出されており、粘膜や傷ついた皮膚を通して二次感染をする場合が多いと考えられています。中国では医療スタッフ以外にも介護者や埋葬業者が感染した例も報告されているとのことです。