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中国メディアによると、今月江蘇省で学校関係者らが共謀するなどして児童から集めた給食費を日本円で2000万円あまり着服していた人物が有罪となったと報じられています。

观察者网によると今月9日、中央懲戒検査委員会の国家監督委員会は『学校給食における腐敗』として、実際に発生した横領事件の詳細をウェブサイトに掲載しました。これは7月以降で2回目の出来事としています。

小学生8.5元午餐费被克扣5元,总务主任一年多贪131万

記事によると、事件があったのは江蘇省無錫市にある小学校で、1学期における給食費は1日あたり8.5元(130円)となっているものの、児童らが当時食べていたのはウインナーや大根、白菜、昆布などでした。明らかに栄養が偏っており誰が通報したのかは不明なのですが当局に対し「こんな栄養がない給食をたべさせるのはやめてほしい」という趣旨の指摘が寄せられたとのこと。


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そこで当局が調査を行った結果、同学校の総務部など学校給食を担当している人また業者ら7人が共謀し偽の領収書などを作り、これまで1年以上の131万元(約2000万円)を横領していることがわかったとのこと。7人は当時、児童1人あたりの給食費の8.5元のうち5元分を得ていたとのことです。

裁判の結果、元総務部の主任は懲役5年罰金30万元(約450万円)の有罪判決を言い渡しました。その後、当局は市内の568の公立小中学校に対して671の学食に対し調査を行ったところ、8人が同様着服をしていたことが明らかになりました。

記事によると学校給食は腐敗を引き起こす可能性が最も高い場所としており、学食経営改革を行い国営による全額出資の流通会社を設立、統一価格、統一基準などの流通体制を確立し監視体制を日々強化すると説明しています。