F-16

頻繁に耳にするAI。人工知能という言葉は様々な場面で用いられるようになったものの、軍事分野でも当然導入が始まりつつあります。そんな中、米軍ではあくまで地上での模擬空中戦としてAIと戦闘機パイロットが戦うというイベントを実施すると報じられています。

近年、米軍では有人戦闘機に追従し共に戦う無人機を従えるという新しい戦い方が生まれつつあります。現時点で実用化には至っていないものの、無人機の戦闘能力を底上げするには従来のように遠隔操作ではなく、人工知能を介した現場での判断が求められることはほぼ必須となっていると考えれます。

Air Force pitting F-16 pilot against AI adversary in simulated dogfight - Task & Purpose

米軍では8月18~20日(現地時間)に『AIシステムに対する人間の信頼を向上させ人間と機械のチーミングを強化することを目指す』として、戦闘機パイロットと人工知能を搭載した戦闘機が地上シミュレーターによる模擬空中戦を実施します。


企画しているのはDARPAでおなじみの米国防総省高等研究計画局で、3日間は開発されたAIアルゴリズムに対して米軍パイロットが挑むとしています。また戦闘方法については『可視範囲内の空中戦闘』としており、これまでパイロットが訓練を受けてきた機動性を生かしたドッグファイトとなるとのこと。

期間中については最後の20日に集められたチームがF-16のパイロットとAIと戦闘を行い勝者を決めるとしており、18日と19日については開発された敵のAIに対して最も優秀なアルゴリズムの選定を行うとのこと。その中で選ばれたアルゴリズムから最終日に戦闘シミュレーションが実施されます。



戦闘機パイロットは機体操作など一般的な旅客機などを飛ばす以上の高い専門知識が必要になります。したがって、学力以外にも戦闘機パイロットとして耐えられる体力なども合わせて必要となり一人のパイロットの育成には長い時間と費用がかかると言われています。しかし、将来戦闘機に人工知能のみを搭載できれば人をイチから育てるということが不要となり、人件費や訓練費などを削減することができるなど利点が生じることも考えられます。