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最近何かと注目されている再生可能エネルギー。特にアメリカでは風力や太陽光、そして太陽熱など化石燃料や原子力に頼らないクリーンエネルギーが注目されています。世界的に見てもそのような傾向なのですが、ここに来て韓国電力公社が3年前にアメリカで投資した再生可能エネルギーに関して赤字を出し投資に失敗していたと報じられています。

韓国メディア『朝鮮ビズ』によると韓国電力が2017年に投資したコロラド州の太陽光発電所事業に200億ウォン(約18億円)の事業に失敗し撤退することが分かったと報じています。理由としては経済的効果が少なかったとしています。

한전, 200억원 투자한 美 태양광 발전 사업 철수… "매몰 비용 190억원" - Chosunbiz > 산업 > 기업

具体的には韓国電力は海外新再生エネルギー事業に進出するという理由で、約200億ウォンを投資して太陽光発電所を買収していたそうです。当初年間収益は7.25%を予想していたものの、2017年は4.7%2018年は更に悪化し0.7%に過ぎませんでした。そして2019年も悪化し続け赤字に転落し赤字額は11億ウォンになっていました。


また太陽光発電所に新たにパネルを増強しエネルギー貯蔵システム(ESS)を新設する場合は韓国内の技術を使って150億ウォンの輸出拡大効果が見込まれるとしたものの実現には至りませんでした。また米国市場に進出した初めての事例になっていたといい、現地での事業基盤を確保したいという理由もあったとしています。

一部メディアによると当初からこの事業については電力会社内部からも否定的な意見が寄せられており「収益率が低い」と懸念する声があったが、同社は「25年間で売り上げ2500億ウォン(約220億円)」と主張して推し進めていたとしています。(参考)