実用型のステルス戦闘機として事実上世界で2番目に配備した中国。これはJ-20(殲-20、歼-20)という比較的大型のステルス戦闘機なのですが、最近インドの国境付近でこの機体が配備されたなどと報じられていることについて、元司令官は「全く脅威ではない」という主張を展開したと報じています。
インドの総合サイト『Rediff.com』は今月24日、38年間インド空軍に所属した元司令官ラグナート・ナンビアー氏は、インドとの国境から300kmあまりの地点に中国が誇るJ-20というステルス戦闘機が配備された件について、ステルス性能は高くなくインド軍にとって脅威ではないという主張をしたと報じています。
'The Chinese air force is no threat' - Rediff.com India News
記事によると、ラグナート・ナンビアー氏は過去42種類の航空機を操縦したことがあるという人物でなのですが、現在のインド軍における周辺国との問題に関していくつか取材に応じました。その中で多く時間を割かれた中国については「J-20戦闘機はアメリカのF-22戦闘機のような似た形状をしているものの、カナード(コックピット付近にある小さな翼)を搭載しており、これがステルスになるだろうか。私の感覚ではステルス機ではないSu-30(ロシア製)と同等であり全く脅威ではない」と主張しています。
そしてインドとの国境に近いチベットという標高の高い地域に配備されたという点については「チベット自治区は標高が高いため運用がJ-20の運用そのものが難しくなる」とし「防空面もヒマラヤ山脈があり探知時間は相当短くなるだろう」と主張。合わせて防空兵器についても「S-300やS-400も道路付近や谷間に配備しなければならず、迎撃しやすい見通しの良いところに配備することが困難だ」と問題点を指摘しています。
最後に「インド空軍は中国軍に対して、最新鋭機を用いなくてもMiG-21や訓練機で排除できる。中国軍はインド軍の脅威ではない」と主張しました。また中国軍が運用している空港であれば軍事基地とみなされ制限なしの攻撃の対象になるとも口にしており、仮に戦闘状態になれば攻撃の対象となると説明しています。
J-20は中国航空工業集団公司が開発した中国軍の戦闘機(正しくは中国共産党の軍用機)で、初飛行は2011年1月、2017年3月に実戦配備されました。機体は全長20m幅、13.8mと現在世界で運用されている実用型ステルス戦闘機の中では最も大型です。したがって機動性を補うようにカナードが搭載されており、ステルス機としての実用面については未知数といわれています。
'The Chinese air force is no threat' - Rediff.com India News
記事によると、ラグナート・ナンビアー氏は過去42種類の航空機を操縦したことがあるという人物でなのですが、現在のインド軍における周辺国との問題に関していくつか取材に応じました。その中で多く時間を割かれた中国については「J-20戦闘機はアメリカのF-22戦闘機のような似た形状をしているものの、カナード(コックピット付近にある小さな翼)を搭載しており、これがステルスになるだろうか。私の感覚ではステルス機ではないSu-30(ロシア製)と同等であり全く脅威ではない」と主張しています。
そしてインドとの国境に近いチベットという標高の高い地域に配備されたという点については「チベット自治区は標高が高いため運用がJ-20の運用そのものが難しくなる」とし「防空面もヒマラヤ山脈があり探知時間は相当短くなるだろう」と主張。合わせて防空兵器についても「S-300やS-400も道路付近や谷間に配備しなければならず、迎撃しやすい見通しの良いところに配備することが困難だ」と問題点を指摘しています。
最後に「インド空軍は中国軍に対して、最新鋭機を用いなくてもMiG-21や訓練機で排除できる。中国軍はインド軍の脅威ではない」と主張しました。また中国軍が運用している空港であれば軍事基地とみなされ制限なしの攻撃の対象になるとも口にしており、仮に戦闘状態になれば攻撃の対象となると説明しています。
J-20は中国航空工業集団公司が開発した中国軍の戦闘機(正しくは中国共産党の軍用機)で、初飛行は2011年1月、2017年3月に実戦配備されました。機体は全長20m幅、13.8mと現在世界で運用されている実用型ステルス戦闘機の中では最も大型です。したがって機動性を補うようにカナードが搭載されており、ステルス機としての実用面については未知数といわれています。