アストラ ロケット3

近年、特にアメリカで盛んになっている民間企業が開発したロケットによる商業打ち上げ。その一つアストラが開発した小型ロケット試験機が打ち上げられたものの、安全装置が作動し打ち上げが失敗したと報じられています。

SPACE NEWSによると、現地時間9月11日 民間宇宙ベンチャー『アストラ』としては初となる軌道打ち上げ試験として『ロケット3.1』を打ち上げたものの、打ち上げ後間もなくエンジンが停止され打ち上げが失敗したと報じています。

Astra's 1st orbital test launch fails during first-stage engine burn | Space

記事によると今回の打ち上げは試験に位置づけられており人工衛星等は搭載していませんでした。同社の説明によると、現時点で分かっていることとして、「打ち上げ後ロケットが予定された軌道から外れたためエンジンが停止された」と説明しています。現時点でなぜ軌道が外れたのかまでは説明はされていません。



こちらの映像はアラスカ州コディアクにある太平洋宇宙港PSCA付近から撮影されたもので、打ち上げ後1分も満たない時間でエンジンが停止し、ロケットが地上に落下した様子が確認できます。

アストラ ロケット3_1

今回打ち上げたロケット3.1はロケット3シリーズとして2号機にあたるもので、ケロシンと液体酸素を用いた一般的な液体燃料エンジンを搭載しています。スペックとしては全長は11.6mあり太陽同期軌道に25~150kg(高度により質量が異なる)の打ち上げ能力があります。

同社は2016年に設立されたばかりの企業でDARPA Launch Challengeという短納期に打上げをことに成功したチームに賞金1200万ドルを提供するという挑戦でヴァージンオービット、ベクターローンチ、そしてアストラの3社が参加。結果的に2社がその後脱落し、アストラのみ唯一最後まで残ったものの規定された打ち上げに間に合わず、結果的に賞金は与えられることはありませんでした。

打ち上げ実績としてはロケット1.0を2018年7月、ロケット2.0を11月に打ち上げているものの同社は打ち上げには成功したと主張しています。今年3月にはロケット3.0の打ち上げ準備に入ったものの発射前に火災が発生し消失。次回の打ち上げは今年10月に予定されているものの今回の失敗を受けて延期される可能性が高いと考えられます。
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