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アメリカ企業、ルシード・モータースは来年販売するモデルとして、1回の充電で832km走行可能な電気自動車の予約を今月開始しました。このモデルは1分の充電で最大32km走行可能とするなど電気自動車の欠点を解決しつつある車輌になっていると報じられています。

カリフォルニア州 メンローパークに本社を置くルシード・モータースは今月4日、Lucid Air(ルシッド・エア)という電気自動車を発表し同日事前予約の開始を発表しました。ルシッド・エアについて同社のCEOは「地球上で最速の電気自動車」と紹介しており、その性能についても注目があつまっています。

同社によると、今回発表した『ルシッド・エア』はエントリーモデルとなるツーリング、上位モデルとしてドリームエディション、グランドツーリングの3つが用意されており、1回あたりの走行距離はアメリカの測定方法でドリームエディションで810kmグランドツーリングでは832km。また電気自動車の欠点とされている充電の時間についても高速充電に対応しており1分で32km、30分で483kmほど走行できるとしています。


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この走行距離についてはテスラのSモデルロングレンジプラスという最も容量が多いモデルが647kmとなっており約200kmほど長距離移動が可能となっています。この走行距離を獲得するにあたってルシッド・エアはLG科学の円筒形電池を採用しテスラ車と容量を比べた場合50%増となっているとのこと。合わせて0~400mまでの加速時間は9.9秒でテスラSの10.4秒を上回っていると主張してます。

ルシッド・エアはこのようなスペックを持ち合わせたことから『テスラキラー』などと呼ばれています。価格についてはエントリーモデルで850万円、グランドツーリングで1800万円。比較としてテスラの現行モデルではSパフォーマンスは1281万円(555km)、Sロングレンジが1035万円(595km)となっています。(参考)

ルシード・モータースは2007年に設立した企業で、2016年にはアリゾナ州に800億円を工場を建設しています。同社の代表はピーター・ローリンソン氏は元テスラ・モーターズでモデルSチーフエンジニアを務めていました。