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海外メディアによると今月初め155mm自走榴弾砲を用いた超高速発射体(HVP)の発射試験を実施し巡航飛行する標的機を迎撃することに成功したと発表しています。アメリカとしては榴弾砲から放たれた砲弾で迎撃した例は初めてと発表されています。

朝鮮日報によると、今月ニューメキシコ州のホワイトサンズミサイル試験場で155mm榴弾砲を使用した対空迎撃試験が実施され一連の試験に成功したと発表したと報じています。

[영상] 155㎜ 곡사포로 미사일 잡았다…미국, 마하5 극초음속 포탄 사격 성공 - 조선일보

記事によると、今回使用された兵器は非常に特殊なものでアメリカが開発している次世代自走砲から発射されるHVP(Hyper Velocity Projectile、超高速発射体)という砲弾を用いて標的機の迎撃に成功しました。HVPとは公開されている内容としては従来の砲弾よりも高速で放たれる弾体で初速はマッハ5以上とされています。



今回の試験はBQM-167という無人標的機を巡航ミサイルと見立てて迎撃試験が実施されたもので、迎撃にあたっては様々なセンサーが収集したデータをリアルタイムで共有する米軍の先端戦闘管理システムABMS(Advanced Battle Management System)の元で行われたとしています。

アメリカで開発が進められている次世代自走砲はHVPを用いることで有効射程が100kmまで拡大するといわれています。アメリカとしては長射程を生かして将来的には弾道サイルの迎撃にHVPを用いる研究も進められています。その理由としては費用対効果にあるともいわれており、地上付近で迎撃可能なPAC-3というミサイルであれば1発あたり5~6億円とされているもののHVPの砲弾であれば一発あたり1000万円としています。

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超高速発射体(HVP)についてはアメリカでは開発が進んでおり今回撮影された動画からも兵器からの運用が可能な段階に達していることが確認できます。超高速発射体(HVP)については陸上兵器以外もアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦に搭載されている5インチ砲、127mm MK45 Mod4から発射試験も既に実施されています。

BAEシステムズによるとHVPを用いることで高速で飛行する弾道ミサイルの迎撃や同様の対空目標の迎撃も可能になると主張しています。(参考)

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