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中国建国の父とし天安門広場に掲げられた『毛沢東』肖像画。一方で、彼が主導した文化大革命について、今年中国が新たに導入した高校の教科書には「国家的災害をもたらした事件」と記載されたことが分かったと報じられています。

サウスチャイナ・モーニングポストによると、中国当局が発行した新しい高校1年生の歴史教科書に文化大革命を『国と国民に深刻な災害をもたらした』という参考内容として新たに載せられたと記載したと報じてます。

中 새 교과서 "문화대혁명이 심각한 재앙 초래"

記事によると「文化大革命が共産党指導者によって間違って起き、反革命集団に利用された」という表現も追加されたといい、いずれも昨年まで用いられた教科書には記載されていない内容になります。一方で、「文化大革命はどのような意味でも革命や社会的進歩にならない」という趣旨の内容はそのまま引き継がれたとしています。

一方で、この内容に合わせて中国国営新華社通信記者出身の人物が、文化大革命に関する最近の中国の教科書の変化を肯定的に評価しておりソーシャルメディアに「過去40年の間定義された過去の極左思想を修正し文化大革命の影響を除去しなければならない」というコメントを載せたもののすぐに削除されたと伝えられています。


文化大革命についてはその影響は多岐にわたるのですが、特に各地で発生した殺戮及び内乱により正確な数は分かっていないものの数百万人~千万人が犠牲になったとされています。また自国の文化、貴重な文化財などもこの時に破壊されました。

中国における文化大革命の評価については1981年6月に「建国以来の党の若干の歴史問題についての決議(歴史決議)」で、文化大革命は「毛沢東が誤って発動し、反革命集団に利用され、党、国家や各族人民に重大な災難をもたらした内乱である」と公式に発表しています。これを見ても今回の教科書に記載されたものとほぼ同じ表現になっています。

中国では一般論として文化大革命は誤りだったという考え方となっており『国と国民に深刻な災害をもたらした』という教科書の表現自体は新しく出た解釈ではありません。中国国内では従来から『文化大革命』という単語そのものがタブー視されており、現在もインターネットなどで検索はできないか相当規制が掛かった状態が続いていると考えられます。
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