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今月21日、韓国側の海域から北朝鮮の海域まで泳ぐなどして渡ったとされる韓国人の公務員が射殺されたと韓国側発表していた内容について、北朝鮮の金正恩委員長から謝罪する文言の通知を受け取ったと発表しています。

韓国の複数メディアによると、国務委員長(朝鮮労働党委員長、金正恩委員長)は25日に韓国の小延坪という島周辺から北朝鮮側に渡ったとされる47歳の海洋水産部漁業指導船の職員が北朝鮮で射殺されたと発表していたことについて、「われわれ水域で予想外の芳しくないことが発生した」との通知を受け取ったと青瓦台国家安保室長が伝えたと報じています。

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通知内容については、合わせて「文在寅大統領および国民を大きく失望させたことを非常に申し訳なく思う」「再発防止のため境界線水域の監視を強化するとともに必要な安全措置を準備する」「南北の信頼と関係が損なわれることを望まないとした」などという文言が含まれていたといいます。

また今回の事態については書簡によると、北朝鮮の水域入った身元不明の男性に対して発砲したとしており、その後現場で男性を発見できなかったため死亡したと推測。その後国家の防疫規則に従って燃やしたと説明しています。


このような内容なのですが、仮に発表された内容の翻訳等が100%合っていたとして韓国側掴んでいる情報と北朝鮮側の発表について食い違いが発生しているところがあります。

韓国側によると北朝鮮は海上でこの男性を発見し同日23日午後4時40分頃にガスマスクと防護服を着た北側の人物が越北した男性と一定の距離を空けて会話するような様子が確認できていたと発表したとしています。この時点で発砲はしていなかったらしく男性発見から5時間が経過した午後9時40分に男性を射殺。22時10分に燃やしたと韓国軍が発表しています。
이어 북한군은 다시 5시간여가 지난 밤 9시 40분께 상부 지시를 받고 A씨에게 총격을 가하고, 22시 10분께 시신을 불태운 것으로 파악됐다. 북한군이 22일 오후 3시 40분께 실종자를 발견해 심문한 뒤 불과 7시간여만에 사살을 결단한 것이다.(参考)
一方で、北朝鮮側の発表としては浮遊物に捕まった男性に対して80mの距離で身元を明かすように指示したものの韓国人だとの説明はなかったとしています。その後「40~50mの距離で発砲した」と説明しているため双方の主張をすり合わせると、午後4時40分以降の明るい時点で射殺されていた可能性が考えられます。また北朝鮮側の発表では発砲した正体不明の侵入者については10mの距離に近づいても発見できず近くに大量の血痕が確認できたことから射殺できたと判断していたとのこと。男性についても「焼いた」という説明もしていないらしく「男性が乗っていた浮遊物は海上で焼却した」との説明をしています。

今回金正恩委員長が送ったという書簡については極めて異例なものと考えられ、事件発生からわずか2日未満の時間でこのような態度を示したことについてどのような意図があるのかは定かではありません。