image_46

北朝鮮軍が越北したとする韓国人を銃殺するまでの一連の無線内容を韓国側が傍受し、即座に大統領府に伝えていたなどと韓国メディアが報じたことについて、韓国国防部がこの報道は事実ではないなどと否定したと報じられています。

"사살요? 정말입니까" 북한군 교신 들었다? 軍 "사실 아냐" - 머니투데이

記事によると、韓国の一部のメディアは先日「射殺しろって?本当か?」という趣旨のタイトルの記事を投稿しました。記事では韓国軍が傍受した内容を韓国大統領側に直ぐに共有した(通達)したものの、この内容がムン・ジェイン大統領に対面で報告されたのは翌日の午前8時30分だったと具体的な時間まで発表していたものになります。

今回、この内容を一部否定した国防部によると「軍が射殺という内容を関連機関(大統領府など)に直ちに共有したという内容は事実ではない」とし「断片的な傍受内容を総合的に分析し、後から関係した情報で明らかにできた」としています。


いまいちピンとこない反論を簡単にまとめると、要は韓国メディアは韓国軍が北朝鮮上層部が出した射殺命令を22日午後9時40分頃に傍受したと主張しており、この内容は直ぐに韓国大統領府に伝えられたと報じていました。しかし、実際にムン・ジェイン大統領の耳に入ったのは翌日の8時30分で時間差があったという問題です。

これについて国防部は、傍受はしていたものの大統領府に集められた情報は断片的で確かなものではなかったといい、射殺命令が出されたという状況を把握できたのは、射殺された後だったというものです。つまりムン・ジェイン大統領の耳に入ったのは翌日だったという時間の問題は情報収集はできたものの、その分析に時間がかかったというもので、遅れたのではないというある種の言い訳のような主張です。


なぜ否定する発表を行ったのかについては、明確な理由があると考えられます。まず第一に国民感情です。もちろん事実ではないことを訂正しないのは問題なのですが、それよりも韓国では軍が北朝鮮の射殺命令をリアルタイムで聞いていたにも関わらず「軍や政府は一切何もせず聞いているだけだった」「国民を守らなかった」という批判が高まりつつある点です。そして仮にムン・ジェイン大統領への報告が遅れたとすれば、状況は異なるものの同じく対応が遅れたという点ではセウォル号沈没事故と似ているものがあり、政権批判に発展する恐れもあります。

韓国側も北朝鮮側も今回の事件についてはだた『口』で主張しているだけ決定的な根拠となるデータなどは一切開示していません。これがもしアメリカとロシア、アメリカと中国、台湾と中国だったらどうなっていたのか。

外部の人間からすると、今回の事件はどこに着地点があるのかは全く見えていません。それどころか、北朝鮮側の対応、特に金正恩委員長の謝罪を称賛するような発言が韓国内でるなど外国人には全く理解できない反応も出始めています。
このエントリーをはてなブックマークに追加