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植物が生きていく上で必要不可欠な太陽光。太陽光が届かないところでは植物は育つことはできないのですが、北極圏の氷の下という非常に厳しい環境下にいる植物プランクトンはほとんど光がほとんど届かない環境でも逞しく生きていることが分かったと報じられています。

カナダが中心となり進められた国際研究チームによると、北極圏に生息する植物プランクトンは氷や雪が溶けるまで十分な太陽光が届かない状態では繁殖することができないと信じられていたものの、観測の結果、まだ厚い氷で覆われた2月の時点で繁殖を初めていることが初めて分かったと発表しました。

Light-loving algae grow under ice during the dark Arctic winter | Science News
Arctic mid-winter phytoplankton growth revealed by autonomous profilers | Science Advances

論文によると、北極圏の氷は長期間暗闇に晒され、比較的不透明な氷や雪で覆われ光合成を行う植物プランクトンは極限状態に晒されます。このような環境下に晒された植物プランクトンは冬の期間に成長するのか否かなど具体的な生体は北極圏という人を寄せ付けない環境と植物プランクトンの観察を行うという理由でこれまで未解決の問題でした。

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今回の研究はカナダ北東部とグリーンランドの間にある北極圏に位置する大西洋で行われた研究で、結果的には植物プランクトンは太陽光がわずか1.5mの厚い氷の下に届き始める時点で活動を初めていたことがわかりました。



この地点は極夜という北極圏特有の日中でも薄明か、太陽が沈んだ状態が続く環境下でも光合成を行っていたことが証明できたというものです。

また、この植物プランクトンは太陽光が最も高くなる時期ではなく、まだ周囲が氷で覆われている毎年4月~5月に成長率のピークがくることがわかったとのこと。

このような研究の結果、植物プランクトンは極夜中でも休眠期に入ってはいないという証拠であり、特殊であるものの生息環境に適応した能力だと説明されています。

*抄訳したものを掲載しています
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