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中国国営メディアによると、昨年3月自身が務める保育園で園児らが食べる給食に毒物を入れ、死者1人を含む25人を死傷させた事件について死刑が言い渡されたと報じています。

記事によると先月289日、中国河南省焦作市の中級人民法院は保育園児25人を死傷させた疑いで危険物質投与罪で死刑が宣言され、加えて政治的権利を永久剥奪する判決が言い渡されたと報じています。

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この事件は、当時王という死刑を宣告された人間が保育園で他の教師のトラブルがあり報復するために起こした事件です。王は昨年3月に園児が食べるお粥に毒物である亜硝酸ナトリウムを入れました。亜硝酸ナトリウムは発がん性物質で肝臓や腎臓に害を及ぼすことが知られてます。

また、この犯罪以外にも2017年にも夫と些細な喧嘩があり同じく亜硝酸ナトリウムを盛り中毒になっていたことが分かっているとのことです。

裁判官は「王は園児がそれを食べれば命を落とす可能性があることを知りながら同僚に報復したいという理由で犯行に及んだ。王は自ら毒を入れ園児が中毒症状を訴え、原因を知っているにも関わらず隠し結果的に一人を殺した」「王の犯行動機は卑劣で悪質、症状が深刻であり法に基づき罰する必要がある」と判決理由を明らかにしました。

判決によると、王については故意傷害罪で懲役9ヶ月を別に言い渡しており、王を雇った幼稚園の責任者については、民事訴訟として王とともに原告に連帯賠償を負うとしています。


今回の判決がでた裁判所は日本でいうところの地方裁判所にあたるもので、中国ではさらに日本でいう高等裁判所と最高裁判所があります。他には基層人民法院というものがありこちらは民事事件の裁判を扱っています。今回のような殺人事件は中級人民法院から高級、最高と続くことになります。

中国の死刑判決には日本と大きく異ることなる場合があり、たとえ死刑判決がでたとしても合わせて執行猶予が付けられる場合があります。これは定められた執行猶予期間中に模範囚となれば死刑は回避され無期懲役となるものです。この判決は次の高等裁判所(高級人民法院)の判決からでてきます。また中級や高級人民法院で死刑となった場合もその執行は最高裁判所(最高人民法院)の許可が必要としており裁判は続くということになります。

中国では確認されている死刑執行数は確認されているだけで近年は2000件前後とされています。死刑判決となる罪の大半が『殺人』『薬物犯罪』となっているのですが、殺人に至らくてもスパイ行為、性犯罪、人身売買、ハイジャック、そして各種薬物犯罪で言い渡されることがあります。

ちなみに2015年に中国の天津市で大規模な爆発を起こした倉庫の管理者は執行猶予2年付の死刑となっています。
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