image_41

韓国で9月末より対象者を限定したインフルエンザワクチンの無料接種。しかし誤って常温輸送してしまった不良ワクチンが確認され、韓国当局は「接種した人は誰もいない」と説明していたものの、現場ではガイドラインを無視した接種が続けられ既に1900人あまりの被害者が確認されていると報じられています。

韓国メディア『聯合ニュース』によると、輸送の誤りで品質を満たしていないワクチンが病院に発送された問題。韓国当局は問題のワクチンを接種した人は誰もいないなどと説明していたものの、連日被害者が報告されその件数も急増。国内では予防接種事業そのものが不十分な管理状態にあったのではないかという指摘がでていると報じています。

'상온 노출' 의심 독감백신 접종자 1천910명…하루새 548명 늘어(종합) | 연합뉴스

ワクチンについては常温で保管・輸送してもよいものと、新型コロナウイルスのワクチンのようにマイナス90度近くで保管し続けなければならないものがあります。当然医療従事者や医薬品を扱う人間であれば常識に知っていることだと考えられるのですが、今回韓国では謎の手違いにより常温輸送しては行けないインフルエンザワクチンを病院に輸送してしまいました。

今回不良ワクチンを接種してしまった被害者は病気管理庁の発表として10月1日時点でこれまで確認されていた1362人にプラスして1日で548人が新たに確認されたとしています。一方で、疑問なのは韓国の保健当局は「該当ワクチン接種した人は誰もいない」と説明していたのかです。これには理由があると考えられ、このワクチン接種は9月22日以降に実施されることになっていたためです。

当局は予防開始の前に不良ワクチンが出たことを接種開始前に把握していたらしく、ワクチンの接種禁止を発表したのも当日の22日でした。かなり微妙な時間になるのですが、発表前の時点で病院には通達が行くはずでありこの時点で接種していた人は常識的に考えればいないということは推定できます。
しかし、実際はそうではなかったと記載されています。


記事によると、病院では予防接種開始を決めた22日の前つまり21日から既に予防接種を受けさせたところが確認されており、21日に接種が確認された人は1261人と最多になっているとのこと。当然このような接種は明確な予防接種ガイドラインに違反になると説明されてます。

またこれだけではなく一部の病院では国が無料で接種することを約束していたにも関わらず、金を支払って無料の予防接種を受けさせていた病院もあったとのこと。なぜこのような問題が明らかになったのか定かではないものの通常、各の医療機関は自主的に備えた有料ワクチンと政府が提供した無料ワクチンは個別に管理されているものの、これを混ぜて管理したり政府が調達した無料ワクチンで支払い求める例も少なくないと思われると記載されています。

ちなみに今回政府の無料ワクチンが発送されたのは国内の231医院です。不良ワクチンの接種が行われた日別の数としては9月21日のガイドラインを無視した接種が1261人、接種が禁止された22日に接種した人が431人、なぜか22日以降も被害者がでており、23日23人、24日22人、25日96人、26日、38人、27日18人、28日21人となっています。

このように政府の発表が現場にすら届いていないという訳のわからない事態になっており、韓国内におけるガイドラインの遵守すらできておらず、予防接種事業そのものがかなり雑なものになっている可能性が示唆される状況になっています。
このエントリーをはてなブックマークに追加