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古代、地球と同じ用に水を湛えいてたと考えられている火星。現在地表からその姿は確認できないのですが、欧州の探査機によると現在も火星の地下深くに液体の水が存在している可能性が示された報じられています。

欧州宇宙機関(ESA)は無人探査機マーズエクスプレスに搭載されたレーダーを用いた研究として火星の南極にこれまで確認できていなかった地底湖がいくつか存在している兆候を確認できたと報じられています。

On Mars, 4 supersalty lakes may be hiding under the south pole ice cap | Space

記事によると、過去に250 x 300 kmの領域をスキャンし存在する地底湖をさがしたところ、南極周辺の地下に地底湖が存在している可能性が示されていたといいます。今回は更に詳細に分析するため20x30kmの範囲まで絞り調査を進めたところ直径にして10km前後の地底湖がいくつも確認できたとしています。

▼火星の南極に存在するとされる地底湖(青)
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この地底湖は地表からどの程度の深さに存在しているのかは詳しくわかっていないないのですが、今回の研究結果は液体の水が存在していることはほぼ間違いないという趣旨の内容も記載されています。

一方で極寒の火星の南極で液体を維持できているのかについては、説として地熱活動により液体が温められている可能性もゼロではないものの、巨大な熱源が必要であり物理的に無理だとしています。そのため、非常に高い塩分濃度により液体が維持されている可能性の方が高いと述べています。


気になるのはこの液体に生命が生息できるのかです。太陽光が届かない位置に湖があるため植物プランクトンのような生命が存在できるのかはかなり疑問です。記事では「かつて水面が地表に出ていたその残骸として地底湖が形成されたとすれば何らかの生命が生き続けているには最適な生息地になっているかもしれない」と説明しています。

この地底湖は地表から約1.5kmほど掘削する必要があるといい、現在利用可能な技術ではサンプルを採取するのは不可能だと説明しています。