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人間の臓器を病気をもった人に移植するという臓器移植。日本は韓国よりも件数はかなり限定的となっているといわれているのですが、その韓国では今年上半期における臓器提供者は247人と留まったと報じられています。

ソウル新聞によると、国内では臓器移植を待つ患者が年々増え続ける一方、提供者は一定の数にとどまっており、積極的な臓器提供を可能にするため制度改正が求められているという指摘がでたと報じています。

[서울신문] 0.006%의 기적… 상반기 장기 기증자 247명, 대기자는 4만 1262명

先月末、韓国の国会議員が保健福祉部(部は日本で言うところ省)から提出を受けた市長として、昨年における臓器移植を待っている患者は40,252人で今年上半期には41,262人まで1,000人も増加しました。一方で昨年臓器提供した人は450人で今年上半期における提供者は247人に留まっているとのこと。


韓国における臓器提供者は2015年に501人、2016には573人と増えたものの、2017年は515人、2018年449人、2019年450人と減少傾向にあります。

今年時点で臓器提供41,262人に対してわずか0.006%しか提供を受けられないという数値について、国会議員は各種臓器提供活性化のため、国民目線で臓器提供制度を改正し遺族に対して何らかの優遇事業を活性化する必要があると訴えています。

また現在の臓器移植するに至っては「本人の同意とさらに家族の同意が必要になるというダブルの規制により提供につながる数が非常に少なくなっている」と指摘しています。

▼世界の臓器提供数(100万人当たりのドナー数)|日本臓器移植ネットワーク
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ちなみに日本にける臓器提供者は2019年はわずか66人です。2018年における人口100万人あたりの臓器提供者は日本は0.77人(100~200万人に1人~2人)、韓国は8.66人、ドイツは11.3人、アメリカは33.32人となっており、他の先進国からみても最下位水準の非常に少ない数となっています。(参考)