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現代の病の一つ『頭痛』。この症状に悩まされている方も意外と多いと思われるのですが、薬を飲んでもなかなか改善しない理由は脳にアレが存在しているかもしれません。今回はオーストラリアの女性が7年間も苦しめていた頭痛の原因がわかったというお話です。

海外の複数メディアによると先月末、オーストラリア在住の25歳の女性が長年訴えていた頭痛の原因は実は脳に寄生していた寄生虫だったことがわかったと報じています。

7년간 두통에 시달린 여성…두뇌에 기생충 유충으로 가득한 낭종 - 머니투데이
CNN.co.jp : 脳の中に幼虫が寄生、長年続いた頭痛の原因 豪女性

これは9月21日にアメリカの医学誌に発表された論文で明らかになったもので、当該女性は今から7年ほど前つまり18歳の頃より度々頭痛に悩まされていたといいます。その回数は月に2.3回だったといい病院から処方された薬(偏頭痛薬)を飲んでいたとのこと。

しかし、最近になり症状が悪化。なんと頭痛が1週間以上も続き視野にかすれるなど頭痛以外の明らかな症状がでていたといいます。これを受けてMRI検査を実施したところ脳に腫瘍が確認でき取り除くため手術が行われることになったといいます。

ここまではよくある症例のように思われるのですが、実際に手術をして患者の脳を調べたところなんとただの腫瘍ではなく寄生虫の幼虫が脳を喰らっていたという衝撃的なものだったといいます。

記事によると幼虫はサナダムシだったとしており、ご存じの方も多いように一般的に人の腸に寄生することが知られているものの、人体の様々な部位に感染することが知られており脳も例外ではありません。

この女性はどのように感染したのでしょうか。記事によると、女性はバリスタとして働いていたといい職業上はサナダムシに感染する例は低いとみられています。一般的に加熱が弱い豚肉等から感染することが知られてているのですが、食生活を共有する家族からは見られなかったという内容になっており、感染者から放たれたサナダムシの寄生虫が何らかの原因で感染したものと考えられています。


この症状は有鉤条虫(ゆうこうのうちゅう、サナダムシ)の寄生例として海外では数多く報告されています。例えば中国では2016年に23歳の女性が10年以上の生の豚肉を食べ続けた結果、脳や筋肉も含めた体全体が有鉤条虫に侵されことがわかっています。(参考)

また2014年にも豚の生き血が大好物だという男性が症状を訴え、CTで脳をスキャンしたところ19匹の寄生虫が見つかる出来事が確認されています。(参考)

いずれも生の野生動物の肉から感染した例となっており、日本でもそのリスクはゼロではありません。焼き肉などで半生で食べるのが『いかにも通』のようにされていますが、その場合は寄生虫を以外にも大腸菌などの様々な感染症のリスクが飛躍的に高まることは理解しておく必要があります。
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