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先月末、韓国最北西部、北朝鮮と洋上の境界がある地点で監視船の乗員が飛び降り北朝鮮に渡り殺害されたという出来事について、韓国国防部は事件発生当時「越北の可能性はない」と報告を受けていたと報じられています。

未だに韓国側がどのように行動しどのように越北し射殺されたのかなどその証拠どころか政府の対応について時系列すらも公開されていない越北韓国人射殺事件について、当時の対応として行方不明(失踪)になった男性について事件発生当時、韓国国防部つまり韓国軍側は男性が「越北の可能性はない」と報告を受け取っていたと報じられています。

韓国メディアによるとこれは2020年10月7日、国防部を対象とした国会国防委員会の国政監査の場で答えたもので「失踪の事実を認知した当時、なぜ国際商船通信網を利用して北朝鮮側に協力要請をしていないのか」と野党『国民の力』の議員の質疑に対して「行方不明当日には越北は無いと判断した」と回答しました。


長官によると「失踪した当日の報告を受けて、実務に『北に行く可能性はあるのか』と尋ねたものの、越北の可能性はないと報告を受けた」と話しました。つまり、軍と海洋警察双方は当時失踪した公務員が泳いで北朝鮮に移動する可能性はないと状況から判断しており、国際商船通信網を活用した協力要請はしなかったと説明しました。

▼失踪した状況
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この人物が行方不明になったのは北朝鮮との境界を接する海域で、周辺には韓国領土の島がありました。距離としては北朝鮮との境界から10kmの洋上で、境界の北側の10km先に北朝鮮の領土があります。この失踪者が発見されたといわれているのは韓国政府や北朝鮮が発表している内容として、監視船から飛び降りた海域から北西に40kmも離れた洋上です。
その後、この公務員が北朝鮮側の船(民間船舶とされる)に初めて接触したのは翌日の9月22日15時30分(約26時間後)で、同日21時40分頃に射殺命令がでて殺されたとしています。しかし、現実的に1日以上海水につかり低体温症などにならず生き延び、さらに40km先にまで元気に泳ぎきることができるのかなどは現時点で一切検証されていません

そして9月23日午前、ムン・ジェイン大統領に対して韓国の公務員が北朝鮮側に入ったことが直接伝えられ無線など諜報を寄せ集めた結果、越北したものの北朝鮮で銃殺され遺体を焼かれたと公式発表しました。しかし、韓国側は銃撃しろという北朝鮮側の直接的な命令は傍受しておらず、焼かれた状況についても詳しくつかめていません。

疑問なのは越北の可能性は無いと判断していた韓国側がいったいいつの時点で越北したと判断したのかです。またいつの時点で越北の可能性が高まったと判断したのかは明らかになっておらず、今回も具体的な経緯については明らかになることはありませんでした。

Source:毎日経済
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