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各国で積極的な開発が続けられている次世代兵器として極超音速兵器があります。その一つとして対地攻撃用のミサイルがあるのですが、アメリカの軍需大手ロッキード・マーティンはLRHWという地対地極超音速兵器のCGモデルを初めて公開しました。

DefenseBlogによると、ロッキード・マーティンは今月、アメリカ陸軍向けの長距離極超音速兵器(LRHW)として初めてCGグラフィックモデルを投稿したと報じています。

射程や速度など性能は明らかにされていないものの、同社によると一般的な極超音速兵器の形状を用いて陸上を移動可能な機動性のある発射システムとなっており、大きくM870という40トンのトレーラーと極超音速ミサイル2基を備えた輸送起立発射機(TEL)、そしてコマンドポストで構成されています。

記事によると、この兵器は国防における重要な戦略核兵器とアメリカの敵対勢力に対する協力な抑止力を提供するものになっていると説明しており核兵器を搭載可能な兵器になっています。また極超音速兵器は発車後、地球の大気圏の最上部に到達し敵が探知し迎撃体制に入る前に敵に打撃を与えることができるとしており、地球上であれば数分以内に攻撃を可能することができるとのこと。


通常の北朝鮮などが開発している一般的な弾道ミサイルであれば打ち上げ後に地上70~100km以上の大気圏の外に飛び出し高度を上げならが宇宙空間を飛行し落下。大気圏に再突入し核兵器を炸裂させるという流れになります。しかし、この手の極超音速ミサイルは大気圏外に出るものの落下時に大気圏内を突き進み自由に弾道(軌道)を変えながら相手に命中する能力があるため探知ができなかったり探知が出来たとしても迎撃そのものが難しいといわれています。


米陸軍は2023年の会計年度までに長距離極超音速兵器の実験を行えるプロトタイプの取得をめざしており、飛行速度は時速6100kmを大幅に超える速度が求められているとしています。。

ロッキード・マーティンが開発中のLRHWは2020年2月27月にワシントン州レイバーンビルで開催された米国下院軍事中核会議の朝食会でこのスケールモデルと弾頭モデルが公開されていました。