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今年第二次世界大戦終結から75周年という節目を迎えたのですが、当時運用されていたイギリス軍の戦闘機『スピットファイア』について、その一部がオランダの海外に打ち上げられる出来事があったと報じられています。

The Aviationistによると第二次世界大戦時に運用されていたスピットファイア戦闘機が打ち上げられたのはオランダの最南西部に位置しベルギーと接するゼーラント州南西部にある海岸です。具体的な地域についてはフラウウェンポルデルという北海に面したところで約165km先にはイギリス本土があります。

Spitfire Fighter Aircraft's Part Washes Up On A Dutch Shore 75 Years After The End Of WWII - The Aviationist

WWIIスピットファイア漂着

記事によると打ち上げられたのは現地時間2020年10月14日朝にライフガードが発見したといい、見た目の形状から航空機の一部と感じたためか空港に通報しました。

その後どのような経緯なのかは不明なのですが、オランダ南西部で空中戦を専門とする第二次世界大戦博物館を営むWings to Victory財団に連絡を入れ調査が行われました。

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Photo:Wings to Victory財団
同財団によると、「ライフセイバーが今朝、スピットファイアの破片を見つけたという連絡を受け電話で『木でできている』と言われました。その時私は、スピットファイアの構造のほとんどすべてが金属できており正しくはないと感じた」と話しています。続けて「しかし、正しい事がわかりました。なぜなら追加の燃料タンクは第二次世界大戦末頃には木製で作られていたからです」とのこと。

Wings to Victory財団によるとこの機体がいつどのような経緯で墜落したのか、機体とパイロットの歴史を辿ろうとしているとのことです。

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Photo:Wings to Victory財団
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Photo:Wings to Victory財団
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Photo:Wings to Victory財団
▼木製の部分
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Photo:Wings to Victory財団
欧州では今も第二次世界大戦時に運用されていた機体が航空ショーなどで披露されている他、俳優がスピットファイアを購入するなど現在も飛行可能なものが存在します。一方で不思議なのは戦後75年が経った現在発見されることはあるのか。写真からも木製の部分は繊維が見てとれ、構造の薄さから考えても75年も海中にあったとは考えられません。したがって第二次世界大戦後、時代としては比較的最近墜落した機体の可能性もゼロではありません。

ちなみに1940年7月10日から10月31日にかけイギリス上空とドーバー海峡では人類史上最大の航空戦と言われているバトル・オブ・ブリテンが行われており、多くの機体が海に沈んでいます。
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