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一人の人間が複数の国籍を有している多重国籍。国よっては多重国籍を認めたり逆に認めなかったりと様々存在しているのですが、一方で韓国国内では韓国の国籍も持っている多重国籍者の多くが韓国籍を放棄する事例が増加していると報じられています。

韓国メディア『ヘラルド経済』今月18日掲載した記事として、韓国では法律で『18歳以上の多重国籍者が韓国国籍を離脱することを制限する』という法案に関して違憲という判断がでてきたなか、最近5年間の国籍離脱者を見たところ外国の国籍ではなく韓国国籍を放棄した人が1万3433人もいたことが分かったと報じています。

"한국 국적 포기자 1만3433명…84%는 10대"- 헤럴드경제

記事によると、このデータは外交統一委員会所属の共に民主党の国会議員が法務部から受け取った『二重国籍放棄現況』を元に発表しているもので、2015年から2020年の5年間における数値になります。韓国籍を放棄することを選択した1万3000人あまりの年代と年を見てみるとある傾向が見えてくるとしています。具体的には11〜20歳 83.7%を占め、0〜10歳 10.5%。21〜30歳 5.4%、31歳以上 0.3%となりました。
また年別の数値としては2015年 934人、2016年 1,147人、2017年 1,905人、2018年 6,986人と増加傾向にあるとのこと。

国会議員によると「国籍放棄者の中で10代以下が圧倒的に多い理由は、国籍法に基づいて多重国籍者は18歳までに国籍離脱申告が可能なためだ」と分析しています。また「最近、憲法裁判所がこの法案(つまり18歳以上は韓国籍を離脱することができない法案)に違憲決定が出てことで、多重国籍者の国籍放棄の制限が緩和されたことで兵役(徴兵)の回避手段として悪用される懸念が出ている」と主張してます。したがって「国籍放棄の制限を一律に無くすのではなく、生まれてくる時点での複数国籍者に限定し国籍放棄の道を開くなどの補完策(違憲判決がでた国籍法の改正)が必要だ」と指摘しました。

2018年に約7000人も韓国籍を放棄した理由について法務部によると、韓国の兵役義務未履行の男性の在外同胞資格要件を強化するという『在外同胞法』が施行された2018年で国籍離脱者数が急増したとしています。

韓国と兵役

韓国では日本とは異なり2020年時点でも兵役が導入されています。年齢としては18歳以上の男性は病気などの例外を除き満20歳~28歳の誕生日を迎える前までに入隊しなければならないというもので期間は18ヶ月から22ヶ月あります。また兵役を終えたとしても8年間を予備役(予備軍)、さらに20年後まで民防衛に割り振られています。

一方で「なぜ男性だけが兵役に付かなけれならないのか」という、最近の取り沙汰される性のによる不平等という問題について、KBSが女性に対しても徴兵を行うべきかという調査によると回答者の52%が女性の徴兵に賛成、35%が反対しています。(参考)
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