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先日、韓国海軍が導入を要請した韓国型軽空母構想。これに関して、アメリカ海軍が運用する正規空母を縮小したような中型空母のほうがコスパが良いという案が業界から示されたと報じられました。しかし、今回は更にこの空母に開発中のKF-Xの海軍型を運用できるようにするべきだとなどという記事が掲載されました。

韓国メディア、ヘラロイドコリアによると、2033年戦力化を予定している韓国型軽空母に関して、アメリカのF-35Bという垂直離着陸可能なステルス戦闘機の選定が有力視される中、国内の防衛産業界は軽空母に搭載する機体を韓国型戦闘機『KF-X NAVY』の開発を検討していることが確認されたと報じてます。

"[단독]방산업계, 경항모용 한국형전투기 ‘KF-X 네이비’ 개발 검토"- 헤럴드경제

KF-Xは2026年に開発が完了予定であり、その派生型となる戦闘機(艦載機)「KF-X NAVY」の開発も不可能ではないというのが業界の軍事専門家の判断だと説明されています。



簡単にまとめると韓国では現在4万トン級の軽空母の導入を目指しています。この軽空母とはアメリカが運用するような巨大な空母ではなく強襲揚陸艦をベースにした船体になっており、運用可能な機体は自らの力で離着陸できるF-35Bしかありません。

しかし、F-35Bが高価でこの軽空母を運用するくらいならアメリカが運用するような巨大空母よりも一回り小さくなるものの中規模の正規空母を開発し搭載するのもF-35Cというカタパルトで射出するものにしようという案です。これは韓国政府が考えているものではなく周りの専門家らが提案してるだけにすぎません。

▼大型空母(正規空母)、艦載機はカタパルトという射出装置で発艦する
ロナルド・レーガン

▼強襲揚陸艦(揚陸艦)、艦載機は自らの推力で離陸する必要があり搭載可能な兵器量も少なくなる
アメリカ級強襲揚陸艦

話は戻り今回新たに軍事専門家らが主張しているのは、中型の正規空母を運用するとして搭載する戦闘機(艦載機)をF-35Cではなく、自国が開発しているKF-Xという戦闘機を改良したものにしてはどうかという提案です。記事によると、業界および軍事専門家は「予算や技術的な面においてもF-35CではなくKF-X NAVYに勝算がある」との展望まで出ているとのこと。

なぜこのような案がでてくるのか。それは単純に韓国型軽空母における予算です。記事によると、前回も初回したように最終的な総額は船体の開発、F-35Bの導入、そして最新鋭のヘリなどの導入もあって10兆ウォン(9240億円)規模になるとしています。
この費用の半分を占めているのはF-35Bで導入費用は5~6兆ウォンです。つまり高価なF-35Bを運用する軽空母ではなく、あえて船体は高価な中型空母を開発し搭載する機体はより安価で攻撃能力も高いF-35CもしくはKF-X NAVYにすることで、船体的なコストパフォーマンスを更に高めようという考えたかになります。

▼中型原子力空母シャルル・ド・ゴール(フランス)


このような考え方については専門家が指摘しているように一理あるのは事実です。仮にカタパルトを搭載した中型空母を開発するとなると規模としてはフランス海軍の中型原子力空母『シャルル・ド・ゴール』に匹敵すると考えられます。シャルル・ド・ゴールは排水量が4万3000トンでF-35Cは搭載していないもののカタパルトから射出可能な戦闘機ラファールMが運用されています。
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