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海外メディアによると今月20日、ロシアの兵士が装甲車を操縦し国際空港に設けられた防護壁を突破するという事件があったと報じています。当時この装甲車を操縦していた兵士らは酒に酔った状態だったとのことです。

中国メディア環球網によると、事件があったのはウクライナの東側に位置するヴォルゴグラード市西郊グムラクにあるヴォルゴグラード国際空港で今月20日、ロシア軍人が運転する歩兵戦闘車『BMP-3』(Wikipedia)が、空港の周囲に設置した防護壁を突き破り空港に侵入したと報じています。

俄士兵被曝醉酒驾驶装甲车闯入机场 直接开车冲破围墙

この様子は設置された監視カメラにより一部始終が撮影されていました。


動画では茂みの中から現れたBMP-3が壁の前で一時停止したものの、そのまま突き抜ける様子が映し出されています。

ロシアメディアによると、当時この車両は演習に参加するため訓練場に向かうため移動中だったとのこと。問題は当時BMP-3を運転していた乗員らが酒に酔った状態だったことが明らかになっており、酒に酔った状態で軍事演習に参加する予定だったということです。

その後、この乗員らは逮捕されソーシャルメディア上には酒に酔った操縦手と破壊された壁の写真が掲載されました。逮捕された操縦手は顔に傷があるものの、逮捕される時に負傷したのか運転中に負傷したのかは明らかになっていないとのことです。

事件のあった空港では閉鎖されるなどの措置まではとられず正常に運営が続けられたとしています。

▼逮捕された操縦手と破壊された壁
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ちなみにロシアでは2016年2月に酒に酔った2人が軍の装甲車を盗み街を走り回るという事件があった他にも、2018年1月には酔った一般人が自動車教習所にあった装甲車を盗み近所のスーパーに強盗に入り逮捕されたという理解しがたい事件も報告されています。






BMP-3は1987年に初期型が運用された水陸両用の歩兵戦闘車で乗員は操縦手ら3人と内部に7~9人の武装した兵士を搭乗させることができます。車輌には100mmの主砲と同軸に30mm機関砲、7.62mm機銃を装備しています。

また発展型となるBMP-3Mではエンジンが強化され平地における最高速度が80km/hに達し、防御装置として爆発反応装甲や、飛来する対戦車ミサイルから車輌を守るアリーナEと呼ばれるアクティブ防護システムを搭載しています。

さらに対戦車ミサイルを発射することができる自動装填システムを搭載したタイプも開発されるなど戦闘能力をより高めたモデルも運用されています。