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インフルワクチンと新型コロナの同時流行や同時感染などを防ぐため韓国では既に1000万人以上が無料のワクチン接種を行っています。しかし、接種開始以降中高齢者を中心に因果関係がわからない死亡が相次ぎ、先日は1日だけで12人が死亡したと報じられています。

韓国メディアSBSによると、インフルエンザの予防接種によると考えられる死亡が全国各地で報告されており、10月23日時点で36人が確認されていたものの24日には12人が死亡し合計48人になったと報じています。

독감 백신 맞고 총 48명 숨져…"인과성 낮아 접종 계속" | SBS 뉴스

一方で韓国の疾病管理庁長、鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長はこの日、記者会見を通じて「(報じられている)死とワクチン接種との間に直接の因果関係が確認されなかったため予定どおり接種を継続する」と発表しました。

現在確認されているという48人の内訳については70代が23人と最も多く、80代以上が18人、60代未満が2人で、この2人には10代も含まれいます。韓国政府としては24日にも予防接種の専門委員会による会議を再度開き死者の死因を分析するとともにワクチン接種対策を議論したとのことです。


予防接種の専門委は死者26人の死因を調査したところ、接種との因果関係が非常に低く特定のワクチンを再検定したり国の予防接種事業の中断する考慮段階ではないと結論を下しましたとのこと。また、新型のコロナウイルスが流行している状況でインフルエンザの同時流行を防ぐには予防接種が重要だと言い、安全上の注意を強化して接種事業を継続することを病気庁に勧告したとのこと。

今回の報告されている48人についてはいずれも70~80歳以上の高齢者で高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある人も多いとされています。毎日死亡する基礎疾患持ちの高齢者がいるなかで明らかに死亡者数が増えているなどの傾向は無いと考えられ、一体何を基準にインフルエンザの予防接種と因果関係があると主張しているのかは不明です。
その一つとして考えられるのはインフルエンザ予防接種を行う前に常温で輸送したために不良となったワクチンが人に接種されていたなど問題があったため、今回の『ワクチン接種と死』という意識が強く関連づけられている可能性があります。

ただ、このワクチン接種で死亡した事例については今月22日時点で27人が死亡しているものの、死亡した人が接種していたのは韓国で製造されたものだったといい、韓国以外で製造されたものは死亡例は報告されていないという気になる内容も報告されています。(参考)