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世界初の実用型・量産されたの有人ステルス機F-117。1983年に運用を開始したものの2008年に正式に退役となりました。しかし、どのような理由なのかは不明なのですが、先日滑走路から離陸直後で低高度を飛行する映像が撮影されました。

アメリカの軍事系ニュースサイト『The Aviationist』によると現地時間2020年10月20日、2機のF-117がカリフォルニア州サンディエゴ郊外にあるミラマー海兵隊基地から飛び立つ様子が撮影されたと報じています。

Watch Two F-117 Nighthawk Stealth Jets Launch From MCAS Miramar Yesterday Afternoon - The Aviationist



記事によると、この2機のF-117は南カリフォルニアの基地に着陸したことがその後確認されているとのことです。

筆者によると、この機体はネバタ州にあるトノパー試験場で運用さている機体だとしており、なぜミラマー海兵隊基地に移動したのかは分からないとしています。ただ、この機体を用いた一連の演習で運用さているいう趣旨の説明をしており、F-117が敵として演習に参加し対ステルス技術およびステルス戦術を開発するために参加することになると予想しています。

冒頭紹介したようにF-117は2008年に正式に運用が終了した機体で、現在アメリカ軍では運用されていません。しかし近年、ネバタ州およびカリフォルニア州で相次いで飛行している様子が撮影されています。
具体的に確認されているだけで2014年にはトノパー試験場の滑走路をタキシングしている姿、2016年には2機のF-117が飛行している姿、その後、2018年以降頻繁に撮影されており、2019年7月には空中給油を受けている姿が地上から撮影されています。最近では2020年10月に米空軍のトノパー試験場に駐機している様子が民間の人工衛星で撮影されていました。

このようなことから、記事でも『F-117は完全に引退したのではなく、むしろ逆に昼間から離陸したり、レッドフラッグミッションに参加したりなど「恥ずかしがり屋」では無くなっている』と紹介されており、出現の頻度も多くなっているとしています。

また今回撮影された機体については少なくとも1機は機体付けられたマークが2008年に引退する前より大きく描かれ、かつ目立つようになっているなど特徴があると指摘しています。

F-117については映像から見ても分かるようにパイロットが操縦席に座っており少なくとも完全に無人機化されたわけではないことが明らかになりました。記事では『様々な演習に参加している』という趣旨の内容が記載されていることから、アメリカの仮想敵国が運用するレーダーに写りにくいステルス機として新たに敵機役の機体を開発するのではなく、運用が終了したF-117をあえて再利用することで限りある予算で演習を進めていると考えられます。
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