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戦闘機や攻撃機に搭載される外部燃料タンク(増槽)とよばれる装置は主に翼や胴体の下の搭載されます。これには大量の燃料が入っているのですが600ガロン、約2730リットルも入る巨大なタンクはどのように保管されているのか紹介していきます。

アメリカ、バージニア州ランジェリー空軍基地。ここには世界初実用型のステルス戦闘機となったF-22の部隊が配備されています。F-22には他の戦闘機と同じように外部燃料タンク(以下『増槽』)を翼の下に搭載することができます。これによりステルス性能は大幅に低下するもののより長距離・長時間の飛行を可能にします。

例えば増槽を搭載した飛行はスクランブル発進した場合の長距離の迎撃任務に応じるため搭載しており、他にも海外に飛行する場合もこの増槽を搭載して飛行します。F-22の増槽は他の一般的な戦闘機と同じように飛行中に増槽を捨てることができるものの、増槽を翼に接続するパイロンごと取り外されるという特徴があり(一般的な戦闘機はパイロンは翼に接続されたまま)、これにより戦地で増槽を取り外すことでF-22は本来の高いステルス性能を発揮することができます。

▼パイロンごと取り外される増槽
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This F-22 Raptor Wing Tank Storage Facility Looks Like A Science Fiction Movie Set

F-22が配備されている部隊で保管されている増槽を紹介しているThe Driveによると、ランジェリー空軍基地では増槽を垂直タンク貯蔵システム(Vertical Tank Storage System、VTSS)で保管していると報じています。



記事によると従来は増槽を屋外の別の小屋に運び横に積み重ねて保管されていたものの、屋内(つまりF-22を整備するような施設内)でVTSSを用いて吊るすことで結果的に保管スペースが節約され、F-22への搭載時間や搭載にかかるまでの人員も削減することができたとしています。そして安くはない増槽の状態を長く保つことができ寿命も向上したとしています。現在、他の戦闘機が配備された基地でもVTSSが導入されているとのことです。VTSSを製造しているのはInternational Automated Systems(IAS)という企業です。



増槽といえばミサイルや爆弾と比べると話題になることも注目されることはない装置になるのですが、今回このように保管されていることを知った方も多いのではないかと思います。この増槽についてのネタとしてはベトナムではベトナム戦争時にアメリカ軍が現地に残したものが船として再利用されています。


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